さかなおやじの作り方 vol.002
《前回より続く》 まぁ、物語的には当然私の幼少のみぎり・・・つまり見目麗しき幼少時代からお話はスタートしなくてはなりますまい。何の因果か応報か、私「小児喘息」患者、しかもかなり重度の患者でした(涙)。子供の頃に、何回も呼吸困難になり救急車で病院行きの経験があります。両親も医者から「この子は、大人になるまで生きれないかも」って言われていたそうです・・・うーん、哀れだねぇ、涙を誘うねぇ。 そんな不幸な星の下に生まれてきた私を哀れに思ったのか、両親は基本的にベッドの上の生活を余儀なくされているわが息子(当然私の事です)に、むやみやたらと本を買い与えてくれました。まぁ、おそらく「こいつぁ、運動方面じゃ物になりそうもないからここは一つ学問の道に進ませるか」とか二人で相談したんでしょう。ちなみに3歳年上の兄貴は、これまたどうした事か、超が付くほどの健康優良児!小学生の内に身長160cm近くあったし、スポーツ万能成績優秀と見事なほどに文句のつけようがないお子様でした。「それに較べて、下の子はねぇ~」って言う思いがあったんでしょうけど、とにかく私には超甘甘の両親でしたね~。 所で、何で本ばかり与えていたかって言うと、基本的に「お外はNG!」でしたから。環境が変わったり興奮したりすると、すぐに発作がおきてゼーゼーしちゃうんですから困った物です。家族旅行に行った当日、喘息の発作が起きて家族全員で家に逆戻りなんて事もしばしば。3歳年上の兄貴にはずいぶん迷惑かけました。だって、兄貴が「イヤッホッ~!今日から1週間、海水浴三昧だぜぇ!!」っとか張り切っているのに、現地に付いた瞬間父親から「すまん、弟が例の発作だ。帰るぞ・・・」とか言われちゃうんですから。そんな私に与えられる無難なプレゼントが書籍だったんでしょうね~。さすがに「オイッ、今日はまた新しい本買ってきたぞっ!」「わーい、わーい・・・ゼーゼー」なんて事にはなりませんからね~。 当時からむやみやたらに本ばかり読んでいたせいか、国語の成績だけはむちゃくちゃ高かったなぁ。駿台と代ゼミの模試で、国語の偏差値70切った覚えがありません。・・・でも、理系なんですけど(涙)。ちなみに、現役時代の大学入試直前の代ゼミ模試での偏差値が国語73、数学69、生物72、化学58、英語38って言うのを今でも覚えてます。何が凄いって、英語の偏差値38っていったい何??ちなみに私の父親、公立中学の英語教師だったんですけど(笑)。この成績見せた時の父親の絶望と諦めに満ちた顔は今でも鮮明に憶えてます。 当然の事ながら、この成績を引っさげて東京大学理2受けたってんですから、無謀極まりない暴挙です。二次試験の英語、最初の設問の最初に出てきた動詞知りませんでした(涙)。って言うか、英語の長文なんて判る部分が全体の20%位しか無いってんですから、お話になりません。当然、浪人コースまっしぐらでしたけどね(笑)。