先ほど自宅に戻りました。やはり断水は復旧していません（泣）

ベッドに入る前に、この週末のことを記しておこうと思います。
何年か経ってから読み返すこともあると思うので・・・

おととい（１１日・金曜日）は、夕方から大事な打ち合わせがあったので、
朝からその準備に追われていました。

準備もピークに差し掛かった２時５０分頃、突然大きな揺れが発生。
一瞬収まったかと思うと、さらに大きな揺れ。

　「これはただごとではない・・・」

みんなが一斉にデスクの下にもぐりこみました。

　「当ビルは耐震構造のため、大丈夫・・・」

そう繰り返す防災センターの声も、心なしか震えていました。

ブラインドを開けるとお台場から黒煙が上がっていて、同じフロアの女性が思わず悲鳴。
窓から下を見下ろすと、大勢の人がビルの前の広場で立ちすくんでいました。

すぐに対策本部は立ち上がり、社内はバタバタ。その間もたびたび余震が発生。
もちろん４時からの打ち合わせはキャンセル。

階段を行き来して対策本部からの指示事項を伝達。

　「１時間以内で歩いて帰れる人は、帰るように。ただし、管理職は待機。」

一度撤回して、再度連絡。しばらくして追加の連絡。
まるでガキの使い。まるで狼少年。

予定した夜の飲み会もキャンセル。翌日（土曜日）の新築祝いも中止。
予約していたお店におそるおそるキャンセルの電話を入れると、

　「もちろん大丈夫です！　おケガはないですか？」

ちょっと救われました。言葉って大事ですね。

そうこうしているうちにＪＲが「当日中の復旧不可」を発表。
帰れない女性陣は絶句。

少し落ち着いたので１Ｆのセブンイレブンに行くと、すでに食料が売り切れ。
隣のビルのスーパーに行くと、見たこともないような長蛇の列。
帰れない勤め人と学生でごったがえしていました。

　「あれ買おう！これ食べたい！」

前後に並んでいたＯＬは、不意の「お泊り」を楽しんでおられる様子。

４０分ぐらいかかって買い物が終了。
カップヌードルをかかえてオフィスに戻ると、備蓄されている毛布・水・カンパンが配付されていました。
帰れない女性陣は会議室に集合するとのこと。

８時過ぎに管理職の待機命令が解除。
家まで２時間から４時間かけて歩いて帰る、という人もチラホラ。

　「家族が心配だから・・・」

男性陣は、それぞれ「夫の顔」「父親の顔」に戻っていました。

９時を過ぎて、銀座線・大江戸線が復旧との情報。

　「会社にいても落ち着かないよね」

ということで、ＯＷ課長と二人、復旧したばかりの大江戸線で汐留に移動し、
新橋駅で時間を潰すことにしました。
たまたま入った駅前の居酒屋が当たり。その件はまたあらためて。

ラストオーダーが終わってもまだ電車が復旧していないので、
銀座に移動して、いつものＢＡＲで地震の映像を見ながら過ごす。
カウンターに心ない発言をする輩がいて、ムッとする。

そうこうしているうちに東西線復旧の情報が入ったので、家路につくことに。
確か深夜２時過ぎ。こんな時間まで頑張っておられた地下鉄のみなさんに感謝。
大勢の人が無事に家まで辿り着くことができました。

一夜明けてから食事がノドを通らない。
土曜日はギラデリのチョコレート２枚で１日を過ごす。
たびたび余震もあって、そのたびに吐き気がする。
１６年前に阪神大震災に遭ったので、そのトラウマかも知れません。

今日は昼から会社へ。我々は今後の過ごし方について意識あわせ。
同じフロアの課長は、現地への手配等でひたすらバタバタしていました。

７時半ごろ会社を出て、ＯＥにシャワーを貸してもらうことに。
山手線で渋谷に出て、まずは道玄坂のドンキで下着を購入。
ＯＥ宅に向かう途中で、渋谷で営業課長をやっている同期に出くわす。

　「また３人で飲もうぜ！」

そんな他愛もない会話を交わしてＯＥ宅へ。無事にシャワーを借りることができました。
「お湯が出る」ってなんて素晴らしい・・・

いきなりＯＥ家のネット会議が始まったのでビックリ。
なんとまあ、ほのぼのした家族なんだろう。

１０時半頃渋谷を出て、たまたまカバンに入っていたＢＡＳＳマガジンを読みながら家路に。
近所のスーパーも噂どおり、異常な品薄状態でした。

さて、ここいらは輪番停電の第一陣。
明日の朝は、暗闇の中、ヘルシア緑茶で歯を磨いてヒゲを剃ります。

おやすみなさい！

　A Day in the Life by The Beatles