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カテゴリ:雑記
■読売新聞のニュース記事 「神戸ポートアイランド、日本一の”動く歩道”ついに停止」 ・・・1995年1月 木造アパートの2階の狭い6畳部屋に、先輩と2人で閉じこもり続けて、 締め切りギリギリに徹夜で仕上げた設計図面数十枚を、 丁寧に梱包して神戸に送った。 ようやく終わった大仕事の後の、夜明けのコーヒーは格別だった。 (その相手が男だということが残念だけれど^^;) まもなく、徹夜明けに開放されてボケた視界に、 見たことのないようなニュース映像が飛び込んで来た。 これが後に「阪神淡路大震災」と呼ばれる未曾有の大災害となった。 仕事を仕上げた日に、考え続けたその街の崩壊する姿を見るなんて... この大災害の影響で、我々設計チームが苦労して仕上げた計画は、 絵に描いた餅になるものと覚悟をし、その不思議な運命を嘆いた。 しかし1年後、既に予算が付いていたことや、神戸復興のために...と、 「動く歩道」事業が再開し、1997年に日本一の”道”が歩みを始めた。 この15年...神戸は見事に復興を果たした。 そのほんの一助にでもなれたのだとすれば、裏方冥利に尽きる。 しかし、日本の社会全体はなかなか歩みを前に進めることができない。 利便性のため自動化に急ぎ過ぎて、歩む本能を失ってしまったか... これからは大地に足をつけて、ゆっくりと、しっかりと、 ひとりひとり、それぞれの速さで歩く時代なのかもしれない。 ★歩道★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 11, 2010 11:42:09 AM
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