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madamkaseのトルコ行進曲

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2015年09月03日
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【9月3日・木曜日】


 今朝、私は4時前に目が覚めたので、返事がもう幾日も書けずにいる、メールでの質問、相談事、旅行プランのお願いごとなどに答えるつもりで、パソコンを開いて、何通かの用事を片付けた。

 そのあと、とある人が前の晩、私へのお礼だと言って持たせてくれた、大きな成田空港の免税店のビニール袋に山のように入っているものを開けてみた。中味は日本のカレー・ルウやその他の食材や食品で、外国暮らしの身には嬉しい品々である。

 それを私にプレゼントしてくれた人から、7月下旬にたつてのお願いだと言って、とあることを頼まれ、私は「それはとうてい無理な注文なので、言っても断られますよ」と諦めて貰おうとした。相手がトルコの巨大組織の一環に当たる施設だったからである。

 ところがご当人にすれば、「これが何年も前からの夢だったので、とにかく関係者にお願いしてほしい」と言うので、私はその翌日あたりから何度も、その案件の責任者のところに足を運び、当初は「前例がないですしねえ。それにこれが前例になってしまっても困るので・・・」と渋い顔だった責任者が、3度目に行った時、笑顔で私に言った。

「あなたが間に入って困るといけないので、そのベイエフェンディの望みを、内規に触れない程度のところまで、私の裁量で叶えて差し上げましょう。あなたは私達のお母さんではありませんか。あなたの困る顔は見たくありません」と責任者は言うのだった。


 かくて8月7日にはその人物ともども、その巨大組織の文化施設を訪問、なにしろ、顔つなぎの挨拶にお連れしたと思っていたのだが、会って自己紹介をした途端に、スマホを取り出し、「あの、皆さん、Facebookをやっていらっしゃいますよね、友達になりましょう」と、接待してくれた3人の役付き者に有無を言わせず友達申請をし、たちまち、FB友達を3人増やしてしまった。

 思えばその人物と私も、4年前に私の写真を勝手に使ったことから、使ってもいいけど一言断るなり、エチケットを付けるよう、忠告したことで知り合ったのだった。すると謝るついでに友達申請して来たので承諾したところ、いろいろな催しに協力を要請される結果になった。まあ、それは過去のことだからもういい。人の写真を勝手に使う癖があるな、と私が思っただけのこと。


 さて、私への感謝とかお礼とかの意味でその人が袋いっぱい詰めてくれた日本食材を、私は早速朝食を取る前に、あす以降に出会う友達に喜んで貰うつもりで、仕分けを始めたのだった。

 最初に手を突っ込んで取り出したのは、透き通った袋入りの黒いものだった。きゃらぶきか、シイタケと昆布の煮もの?と言うような色をしていた。でも袋にはせん切り大根と書いてある。切干大根って、白いよね、普通。

「あら、切干にしてはずい分黒いわね、いつのかしら」と賞味期限を探したら、袋の下の方に吹き付け装置で記入されていた。

 賞味期限「05.05.20」

エイワ、エイワー、オルル・ムー(何、これ~、こんなの、ありかよ~)!と私は思わずトルコ語で叫んでしまった。


kiriboshi  
ビンテージとも言えないし、コリャア、捨てるしかないでしょう。 



 11~2品あって、切干が横綱級なら、大関は2008年期限のチャウダー・ルウ、関脇が2010年期限のお好み焼き粉、あとはソースやお茶の葉、みんなみんな2012年とか2013年とか、少なくとも賞味期限を2~3年以上経過したものばかりである。一番新しいものでも2014年3月期限のカレー・ルウ。

 私はよ~く考えてみた。相手の意図は何か。私への嫌がらせだろうか。嫌がらせされるような覚えもないし。

 最初にあの施設の責任者に紹介した日、ことが成就するまで、Facebookには書かないでおきましょう、と約束したのもどこへやら、その晩のうちに、アップした画面には最初こそ20年来(正確には4年)の友、加瀬さんに紹介して頂いたダレソレさん、と書いてあったが、そのあとはまるで、私にとって代わってそのダレソレさんと仲良くするのは自分だと言わんばかりに、自分の友達のダレソレさん、と施設の責任者の写真やポスターの姿を紹介していた。

 まあ、子供みたいで、しょうがないおやじだと思えば大したことはないが、いくら私がもうろく婆あだからって、そんな、ワインなら立派なビンテージの10年ものの切干大根を貰ったくらいでいちいちこんなブログは書かないけど、とにかく意図を聴いてみよう、と朝少し早いけれど7時半過ぎに電話をかけた。

「これ、お礼の品にするには、あまりに古過ぎません? 切干大根とか10年以上経ってますよ」

「えっ、そうですか。ああ、分かった。それは留学生達に食べさせる分だったんですよ。彼らなら、何でも食べますから大丈夫です」

 それを聞いた途端、私は地雷のように大爆発してしまった。


 「なに~っ、あんた、今、なんと言ったの。許せないよ、人様の大事な子供達に、はるばる日本から来て勉強している学生達に、親切な振りして、こんなゴミ箱へ捨てるようなものを食べさせると言うのか~~っ」

 未来への夢を紡ぐために留学して懸命にトルコの文化を吸収しようとしている学生達に、こんな常識ならごみに捨てるべきものを、偉っそうにくれてやるやつ、「連中はやれば何でも食う」と言わんばかりのエセ人間が、イスタンブールの日本人を代表する人物だと自称していていいのか!
 

 私は嘘でもいいから、「やあ、すいません、ごみに捨てるつもりでいたものを、間違えてあなたに持って行ってしまいました。捨ててください、後で新しいのを差し上げます」とでも言って欲しかった。

 留学生に食わせる、なんて、口がひん曲がっても言ってくれるな、このことを、彼らの故郷の親御さんが聞いたら何と思うか。

 自分の息子が成長して日本にでも留学して、下宿先で捨てようとしたものを食わせられたら、あんたは一体どうするのっ!

 私は言った。

「私はこのことをあの施設の責任者達に正直に話して、例の頼みは撤回しますからね。もう、あんたの【還暦の日のメフテル・バシュ姿】は、金輪際、ないと思いなさいっ」

 彼はもう、Facebookでお友達になったから、加瀬さんがいなくてもやってくれるもんね、とタカをくくっているのか、じゃあいいです、と電話を切った。


 このブログはフィクションではなく、事実に基づき、事実の通りに書いています。文責は、私、加瀬由美子です。






   かに座さそり座いて座
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Last updated  2015年09月07日 00時29分21秒
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