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カテゴリ:やってよかった/やらなきゃよかった
【9月9日・水曜日】 今日はアジア側に住む友人のなおこさんとお母さんと妹さんと、なおこさんの子供セリン嬢とアレン君、着物の早苗さんがメフテル軍楽隊のコンサート観賞に参加、ところが演奏の半ば過ぎになってもなおこさん一行が到着しないので、私も入り口のある観覧席の上の方を気にして何度も振り返った。 はるばるアジア側にある家から出て、カドゥキョイの街をウインドウ・ショッピングしながら、昼食も済ませ、軍事博物館を目指してタキシム広場まできたところ、軍事博物館までと言うと、タクシーがみな乗車拒否をするので歩かざるを得ず、3時半過ぎにやっとコンサート・サロンに到達したのだと言う。 ほどなく演奏が終わって、記念撮影サービス・タイムとなり、なおこさん一家のためにデニズ少佐が舞台に戻って来てくれたが、お母さんは気の毒に、階段を下りて舞台に来ることも出来ないほど疲れていた。 白兵戦に突入するときの、おどろおどろしく鳴り響く雷鳴のような決戦の場面。 記念撮影。 着物の早苗さんは、午前11時にメフテル軍楽隊がスルタンアフメットのトプカプ宮殿で演奏する、というので、私が前日から知らせたところ、朝9時には宮殿に出向いたが、あいにくにわか雨の襲来で、演奏は中止になってしまったのだそうだ。 庭には前回と同じようにデニズ少佐とメティン総務課長が出て来てくれたので、みんなでお茶を頂き、私はお茶菓子に伊久子さんのお土産のどら焼きを持参してテーブルに広げた。 伊久子さんにもこの席にいてほしかったが、ちょうど、彼女の組んだ日程が、メフテル軍楽隊がシワスに出発する日、彼女はシワス・カイセリ・カッパドキアと回ってイスタンブールに帰る日だったし、彼らがシワスからイスタンブールに戻る日が、伊久子さんの日本帰国の日となって、デニズ少佐との再会はかなわなかったのである。 今日は朝のうち雨の降った地区もあるので、気温がやや低く爽やかです。 メティンさん、デニズさん、6月中旬からほぼ3ヵ月、ありがとうございました。 5時からはデニズさん達が上官との会議があるので今回の庭のパーティは3~40分の短いものだったが、これにはなおこさんのお母さんも喜び、明日はもう帰ることになっている妹さんも、余り聴けなかったが、メフテル軍楽隊のコンサートを気に入ってくれたようで私も嬉しい。 私はグループで観賞に見える日本人のお客さん達をご案内することも、13日の来客を最後にして、この夏、多くの皆さんに楽しんで頂いた、デニズさんと私の企画によるこのお楽しみにピリオドを打つことにした。今まで協力してくれたデニズさんとメティンさんに感謝して、心から礼を述べた。 私が心得違いの人物を紹介してしまったことで、たった2回デニズさんと会ったことしかないのに、前回9月2日のティー・パーティでも、デニズさんにベタベタとハエ取り紙みたいにひっついて行く奴を見て苦々しく思った。 そのときのティー・パーティには、あとから申し込んできたくせに、中東研究の権威の先生も同席だったので、まるで自分がそのパーティの主催者ででもあるかのように振る舞って、私も見て見ぬふりをしていたのだが、私に取って代わろうとする意図が丸見えだった。 その最中、12月のコンヤのメヴラーナ追悼祭で、メフテル軍楽隊もコンヤに行く話が出た。 するとこの男は、その席で、コンヤのポストニシン様(ユネスコ重要無形文化財である、宗教的なセマーの儀式の最高責任者)の名前だけ私に聞くと、ちょっとの間、席を外した。 その間になんとまあ、私にはまったく内緒で、自分は25年間に渡り、日土親善に尽くして来た者です、加瀬ハヌムとは20年来の親友で、と、私の名前を騙り、あの高貴なポストニシン様にFacebookの友達申請をしたらしく、ポストニシン様も、私が翌日聞いてみたら、全く知らない人は、普通はすぐに承認しないが、私の名前を見て承認してしまったのだそうだ。 いやらしい奴! こんなの、犯罪じゃないだろうか。Facebookで、嘘をついてまで友達を集めるのに躍起になっている奴になど、どうせ本当の友達など出来やしないだろうが、世の中に、いや、このイスタンブールに、人の心の聖域にまで泥足で踏みこんで来る、善人ぶった偽善者が幅を利かしているかと思うとうんざりする。 いずれにしても、私はこの夏、これほどまでに日本人に親切にしてくれたデニズ少佐の身辺に、私を追い払っておいて今後薄汚い奴がまとわりつく懸念のあることが、誠に痛恨の極みである。ケシケ、ケシケ、紹介しなければよかった、と後悔ばかり。 私に10年前の切干大根はじめ、ことごとく賞味期限のはるかに過ぎてしまったものを贈り物にした魂胆は許せない。その上、9月3日の朝、私が「たくさんいただいたのは有難いが、これは余りに古過ぎる」と電話すると「その古くなったカレー・ルウなどは留学生に食べさせるために区分けしたもので、間違えて加瀬さんに渡した」とそやつの口から聞いて怒り心頭に発し、即刻友人関係を断ち切ってしまった。 私もかつては留学生の母として、娘の健康をひとえに案じていた身である。10年、8年と賞味期限が過ぎてしまったものでも、留学生なら文句を言わずに有難がって食べる、という、その男の傲慢不遜な態度がはっきりと見えたから怒りが爆発したのだ。 例の計画の実行を迫って、デニズ少佐にあれやこれやと泣きついて来ているのではないかと想像できる。紹介した8月7日の翌日から、デニズさんとメティンさんに何度もメッセージを送ってきているらしい。 心優しいデニズ少佐やメティンさん、コンヤのポストニシン様が今後そういう人物に付きまとわれて、困り果てたりしないように何とかしなくては・・・ああ、厄介なことになった。 アントニーナ・アウグスタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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