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カテゴリ:トルコと日本と世界の出来事
【11月1日・日曜日】 トルコ在住の日本人達の多くは、与党AKP(公正発展党)の苦戦、前回よりももっと獲得票数を落とすのではないか、と思っていたかもしれない。私も劇的な政権交代はあり得ないにしても、あの人が少しは「うーむ」と渋い顔をするのではないかと内心思ったりしていたのだが、結果は大違い、6月の選挙結果からするとまさに大逆転で、苦戦必至と見られていた与党は、悠々と過半数を越えて単独政権樹立可能になったのだった。 いやはや、選挙とは水もの。 前回6月7日に行われた選挙の開票速報の模様。 FoxTVの朝と夜の人気キャスター2人の賑やかな初共演。 今回の開票速報では写真を撮るのを忘れてしまいました。 それにしても頑固おやじそのものみたいな党首が、いつも頭から湯気を立ててがなり立てているというイメージしかなくて、今一つ国政への主義主張が見えてこないMHP(愛国者国民党)は、前回からすると議席をちょうど半分に減らしてしまった。連立内閣への話し合いに協調する気もなく、せっかく得ていた80議席を半分に減らしてしまったのでは元も子もなかろう。 6月に大躍進を遂げてMHPと同じ80議席を獲得したのも束の間、90~100議席を期待する声もある中、こちらも予想に反して59議席に落ち込んだHDP(国民民主主義党)も、6月の選挙の結果、連立内閣を組むしかない与党の呼びかけにそっぽを向いて、やり直し選挙に突入させたことに、一度は支持者になってくれた有権者から批判を受けたのだろうと思う。 野党第一党のCHP(共和国民党)は、2~3議席増やしたものの、大勢には何の影響もなくて、もし、彼らが勝って政権を握ることになったとしたら、さぞかしまごつくのではないだろうか、と思うのだがどうだろう。 私はもう、日本の国会議員にも全然馴染みがないので、トルコの選挙の方が顔や行状を知っている議員が多いので、面白くてついつい開票速報をずっと見続け、翌日寝不足気味になるのが恒例になってしまった。 レジェップ・タイイップ・エルドアン氏はそんじょそこらにはちょっといない優れた政治家だと思うが、かつての公約と違う道を歩いているので、今の状態では人間として支持したくない。 優れた政治家だからこそ洋の東西を問わず、永遠に続く栄耀栄華はないことを知ってほしいと思う。 アントニーナ・アウグスタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年11月10日 15時08分23秒
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