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【8月11日・木曜日】 11時頃、アフメットさんがウスキュダルからカラキョイ経由で廊下の壁のはげ落ち具合を見に来てくれた。 モーターが焼けた掃除機を見て、「まだきれいじゃないですか」という。その通り、あいにくまだきれいなのに肝心のモーターが焼けきれ、壊れてしまったのである。 ちょこちょこ小まめに家の掃除が出来なかったため、この掃除機も滅多に使わなかったことになり、見かけはまだとてもきれいなのだが、この3年の間、私がようやく掃除出来る状態になって、幸い停電・断水の心配もないから、さあ、掃除だとなると、こうしていざという時になんらかが故障してしまうのだった。 3年間で実にあちこち故障し、今回モーターが焼けてしまった掃除機。使いやすいいい形でした。 私の炊飯器、冷蔵庫、洗濯機などは20余年もの寿命だというのに、掃除機にだけは、よくよく縁がないなあ、と嘆かわしいが、それにしてもどういうわけか、アフメットさんが張り切って買って来てくれたものが長持したためしがない。 アフメットさんは10分もしないうちに席を立ち、こうした家電製品を安く売っている大型スーパーなどを覗いて見て、よさそうなのがあったら、また贈り物にするから心配するなと言いつつ出て行った。 掃除機がないと本棚の間の猫の毛と綿ごみが吸い出せないので、本を全部下ろして一段ずつ拭き掃除するにはちょっと時間も足りないし、出ているところだけもう一度箒と塵取りで掃除して、その日の掃除はもうそこで打ち切った。 実は、一度はクーデターのために立ち消えになりそうだった、コンヤの団体が日本の旅行博覧会に行く話がまた復活して、その旅行のオーガナイザーと電話やメールでやり取りが始まったのである。その打ち合わせで掃除をしているどころではなくなった。 夕方アフメットさんから電話がかかって来て、うちのアパルトマンの下に来ているから玄関の扉を開けてほしい、と言う。 大きい荷物をエレべーターに載せると出せなくなる恐れがあるので、彼は大きな箱を担いでエッチラオッチラと階段を上って来た。箱の写真からすると同じメーカーの掃除機だったが、縦型のようだった。 家に入るとどさっと肩の荷を下ろし、アフメットさんは私がハサミを差し出すのももどかしげに指でガムテープを引きちぎり、中の部品を出してたちまち組み立てた。 アフメットさんの贈り物、3台目の掃除機。有難いけどじきに壊れるんじゃないだろうか。 水を既定の量だけ入れて、試しに吸いこんでみると、けっこう吸引力も強いようだ。 「大丈夫ですか。じゃあ、私はこれで」とアフメットさんは、水もチャイも飲まずにさっさと出て行ってしまった。 この有難い贈り物を素直に使わせて貰って、出来るだけ猫の毛を残さないようにまめに掃除することが大事だ・・・と思いつつ、それからほぼ10日間、まるで掃除が出来なくなることを、私はまだ知らない。ブログも2行か3行書くとほかの用事が入って来て、11日後にやっとアップするなんて、知らぬが仏なのだった。 アントニーナ・アウグスタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2016年08月22日 00時34分57秒
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