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カテゴリ:トルコと日本と世界の出来事
【10月3日・月曜日】 掃除をしている途中なのだが、手軽なインドミーのインスタントラーメンを大急ぎで拵え、午後1時にテレビの前に座ってNHKのニュースを見ながら食べた。 冒頭は沖縄に接近しつつある台風18号のこと。午後7時を過ぎて暗くなった宮古島の様子が数分間映し出され、思わず宮古島に住む大事な友人哲子さんに電話をかけてしまった。 18号は超大型で、中心気圧905ヘクトパスカルと言う猛烈な強さに発展しているのだそうだ。数十年に一度の大災害に遭遇するおそれがあるとのことで、台風特別警報が出されていると言う。 台風情報、夜7時のニュースで 沖縄・名護市の様子。亜熱帯植物の長い葉が強風に吹き荒らされています。 2013年の1月には、私の父の葬儀を済ませた翌日、娘が手配しておいてくれた羽田~那覇~宮古と乗り継ぐ飛行機で、私は哲子さんに会いに行った。それは、同じ1月の2日に、哲子さんも夫君を亡くしたばかりだったので、お悔やみの旅だった。 私もトルコへの帰途が迫っていたので1泊以上は出来なかったが、ちょうど日本では「ちゅらさん」という朝の連続ドラマが宮古島を舞台にしたお話だったようで、私も初めての沖縄への旅が、哲子さんのお世話になって実現したのだった。 それ以来トルコにいても台風と聞くとすぐに哲子さんを想い浮かべ、滅多に会うことが出来ないので台風の報が聞こえるとお見舞い電話をかけることにしている。 特に冒頭から宮古島の夜景が出たのでその前にメールも出しておいたのに、つい声が聞きたくなって電話を取り出した。 すぐに哲子さんが出たものの、何か物音がたくさん聞こえるので、台風を迎え撃つ慌ただしさが感じられ、手短に「お気をつけてね~!」とだけしか言えなかったが、先方もありがとうございます、ありがとうございます、とかなり慌ただしい様子なので、会話にもならないやり取りだったが、それ以上かけていて迷惑になってはいけない、とすぐ切って正解だと思った。 台風のニュースの後、今度はストックホルムからの喜ばしい知らせ。 東京工業大学栄誉教授の大隅良典先生が長年の研究が実を結び、今年のノーベル賞・医学、生理学賞に輝いたのだそうだ。 穏やかな表情にも喜びがあふれる大隅先生 トルコでも昨年のこの時期、アジズ・サンジャル博士がノーベル化学賞に輝き、私達もトルコの人々と一緒におおいに喜んだものだった。 人間の命を救うための学問は苦節何十年でやっと実を結ぶのに、核兵器の開発は、瞬時に大量虐殺出来るレベルのものが、原爆や水爆となって、核保有国に温存されているのかと思うとおぞましい限りではないか。 このところ、隣国シリアのトルコに近い大都市アレッポでまた激しい空爆が行われ、夥しい高層住宅が軒並み見るもおぞましい、廃墟となって立ち並ぶ姿に、その昔に見たハリウッド映画「猿の惑星」のショッキングなラストシーンを想わせられてならない。 台風は自然現象で避けようもないが、かつて揃ってノーベル平和賞を受賞した、イスラエルとパレスチナの2人のリーダーがついに平和を見ることなく、先年のアラファト議長に遅れること数年、イスラエルのペレス元大統領もつい先日、90歳を超える長寿も空しく他界してしまった。 人間が平和そのものよりも、権力と金を握るために奔走する以上、やっぱり平和は絵に描いた餅なのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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