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カテゴリ:やっぱりトルコが好きな私
【1月16日・月曜日】 Türk'ün Türk'ten Başka Dostu Vardır: Güney Kore'nin Türklere Minnettarlığının Sebebi 参考資料 Onedio Haberler 韓国がトルコに恩を感じる理由 1950年代に朝鮮半島の主権をめぐり、北朝鮮と南朝鮮(現在の大韓民国)が衝突、朝鮮戦争が勃発した。その頃に、NATOに加入することを切望していたトルコ陸軍参謀本部は、アメリカ合衆国とその同盟諸国が支援する韓国へ、タフシン・ヤズジュ陸軍准将を総司令官として、5千人余の大隊を兵力支援に派遣することを決断し、1950年9月17日、地中海のアダナに近いイスケンデルン港を出航した先発隊が、10月12日、プサン港に到着し、合衆国の軍隊と合流した一行は11月10日に戦地に赴いた。 物語はその戦地の前線で駐屯することになった、トルコ軍の兵士達が、戦争でみなし児になった子供達に学校を開き、面倒を見ていた頃の出来事である。戦地に派遣されたトルコ陸軍の、若いスレイマン下士官(Astsubay)が、前線で両親を失い、みなし児となった5歳の少女を見つけ、アイラというトルコの女の子の名をつけて、戦友達の協力で、15カ月に渡って父親代わりに面倒を見、戦争への支援参加が終わって撤収・帰還するときは、何とか養女にしてトルコに連れ帰ろうと力を尽くしたが果たせず、2人は離ればなれになる。 アイラ(本名:キム・ユンジャ)さんが65歳になったとき、60年前に面倒を見てくれた「トルコのババ(お父さん)」に一目会いたい、と思い続けて来たものの、手元に写真の1枚すらないため、幻の父との再会はもう、夢のまた夢であった。 ところが、スレイマンさんもずっとアイラさんのことは片時も忘れたことはなかった。退役軍人、それも名誉ある朝鮮戦争の凱旋軍人として当時から60年の歳月が流れようとしている。彼は戦地で、トルコ部隊が開いた戦争孤児のため「アンカラ学校」にも関わっていたので、何枚もの写真を大切に保管していた。 そして、あの子、アイラがその後無事に成長したのか、今も元気でいるのかを、退役凱旋軍人協会やトルコ外務省、韓国大使館などの協力により、探し始めたのだった。 やがて、韓国テレビジョンが動き始めた。ある日、彼女の家にプロデューサーが訪ねて来て、トルコから送られて来た若き日のスレイマンさんとアイラの、昔の写真のコピー、自分を探し求めている、あのときのババ(お父さん)、スレイマン・ビルビレイ氏の手紙が韓国語に訳されているのを読んだ、アイラことキム・ユンジャさんは思わず泣き崩れた。 トルコ語を覚えて話もできるようになったアイラを片時も離さなかったスレイマンさん 戦地の前線では戦争孤児がたくさんいて、アイラさんも幼い身で両親を亡くし、スレイマンさん達が発見した時は、栄養失調で、死ぬか生きるかの状態だったそうで、スレイマンさんと同僚達は自分達の旅団に抱えて連れ帰り、この子をみんなで養うことに決めたのだそうだ。 わけてもスレイマンさんがアイラと言うトルコ名を与え、暇さえあれば彼女にトルコ語を教えたり、まるで本当の父親のように面倒見がよくて、彼女も心の底から慕っていたと言う。 15ヵ月後、別れの時が来て、帰還命令の出たスレイマンさんは、アイラを養女としてトルコに連れ帰るために奔走したが、願いはかなわず、その地にトルコ軍が開いた孤児院に託して行くほかはなかったと言う。 しかし、スレイマンさんの実の父も及ばない強い愛情は、60年後に、ついにアイラを引き寄せ、2人は再会することが出来たのだった。 朝鮮戦争のガージー(凱旋軍人)の仲間達と共に、韓国から招待されたスレイマンさんと夫人は、プサンの広大な敷地に埋葬された、トルコ軍の戦没者達の墓地に参拝した後、当時のアンカラ学校公園で、無事に成長して結婚したものの、夫に先立たれ残された息子とその二人の孫と共に待ち焦がれていたアイラこと、キム・ユンジャさんと、長い時空を超えて劇的な再会を果たしたのだった。 85歳のトルコ人の父と、65歳の韓国人の娘が60年目に再会! この父と娘の胸を揺さぶられるような物語は、トルコと韓国の合作映画として、イスタンブールで撮影中であり、完成すればおととしの「エルトゥールル・1890」と同様、世界の人々の涙を絞らせる感動的な映画になるだろうと思われる。 イスタンブールで撮影中の映画「Ayla (アイラ)」で、少女を助けるスレイマンを、 トルコ映画界屈指のイケメン、イスマイル・ハジュオールが演じている。 (NTVのニュース画面から撮影) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年01月16日 06時47分44秒
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