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カテゴリ:トルコと日本と世界の出来事
【5月17日・水曜日】 去年、アメリカ大統領選挙運動の始まった頃は泡沫候補だったのに、いつの間にか最終候補者として残り、有力視されていたヒラリー・クリントン氏にかなりの差を付けて大統領の椅子を手に入れたトランプ氏。 ○ 移民や難民は真っ平だ! メキシコとの国境にもっと堅固な壁を作れ! ○ TPP、そんなものに加入している必要はない、私が就任したら即刻脱退する! ○ 君は何の役にも立たん、クビだっ! と幾人も政府高官を追放。 そしてオバマ政権のあれこれを徹底的に批判し、「アメリカ第一」と声高に叫んで、国の内外から支持を受けたり、逆に猛烈な批判を浴びたりしながらも、ことの善しあしは別として、ワシントン、リンカーン、などなどに範を求めてきたアメリカの大統領として、今まで想像も出来なかったタイプの統治者が躍り出たのだった。 しかし、よその国の大統領の話だ、と看過出来ない世界一の大国であり、同じく北の大国ロシアの強権プーチン大統領、腹の読めない中国の習近平首相、精神的にも物理的にも最も危険な北朝鮮の金正恩第一書記など、いろいろ、素人目に見てもたいへんそうな顔ぶれ、世界はどこに行くのだろう、と私などが心配してもどうしようもないのだが、やっぱり不安になってしまう。 そうした中で、トルコの、こちらも4月16日の国民投票で49パーセントの反対票を押しのけ、51パーセントの得票数で、国民が憲法を改正して、議会制を止め、大統領にすべての権限が握られる、という大統領制に移行することに賛意を表し、今後更に強大な権力を握ることに決まったエルドアン大統領が、威風堂々とアメリカに行き、本日トランプ氏と会見した。 ホワイト・ハウス Google画像より 両氏の会見後の共同記者会見の際、通訳がエルドアン氏の言葉の中で、トランプ氏に伝えなかった文言があり、そのためにトランプ氏からその件について回答を得られず、エ大統領は不満を抱いて帰国した。 これは単なる通訳のチョンボではなく、通訳が意図的にエ大統領の言葉を訳さず飛ばして、トランプ氏に伝えないと言う「忖度」があったのかなかったのか、トルコでこの会見の中継を見ていたトルコ・メディアは大揺れに揺れたが、エ大統領の帰国後は、AKPの総会も控えているのでこの話題はなぜか静かになった。 ただ、この日、トランプ大統領がエ大統領をどんな出迎え方をするか、只の野次馬ながら、私にはそれが気になっていたのだった。中継を見る限りでは、トランプ氏は未知の人であるエ大統領につかず離れず、特別に敬意を払うわけでもないが、適正距離をおいて、観察しているようにも見えた。 今のところ、トルコとアメリカは綱引きゲームで、綱の真ん中に結ばれたリボンはどちらにも動いていない状態だが、世の中がこの数年のうちに本当に自分勝手な人々が増えた、というか、指導者の立場にあるべき人々が、子どもと同じように駄々をこね、我意を押し通そうとし、それが社会全体の風潮になりつつあるような気がする。 地位を利用した限りないパワーハラスメントが日常茶飯事となり、大人達のイライラが弱い子供社会に反映、子供もイライラして自分より弱い子に当たる。そして、いじめを受けた子も復讐を恐れて親にも言えず、自殺して初めて世間が騒ぎだす。 トランプ大統領は、就任後初の外遊でサウジアラビアやイスラエル、ヨーロッパ諸国に出かけて行き、NATOの総会やイタリアが議長国になるシシリー島でのG7に初参加する予定である。どんな旋風を巻き起こすのか、良くも悪くも新聞ダネになることを、世間の大方が期待しているような気がする。 エルドアン大統領は、来たる21日の党大会で、自分がかつて政教分離の法に抵触して、公民権を停止されていた期間中に立ち上げたAKP(公正発展党)の総裁に返り咲く予定である。 ******************* 美しい胡蝶蘭。眞子さまの幸せがとわに続きますように・・・ 話は変わるが、今日、それこそ日本では別な話題で号外が大量に撒かれ、あちこちの電光掲示板のニュースが街ゆく人々の足を止めた。秋篠宮家の長女、眞子さまのご婚約間近という、おめでたい話なのだが、お相手の会社勤務の青年が大きくクローズアップされた。 眞子さまの大学時代の同級生ということで、爽やかな笑顔が万人に好感を持たれる感じで、とてもいいお話しだと思うのだが、もうもう、マスコミが騒ぎ過ぎ、干渉し過ぎているので、これからはデートもままにならなくなりそう、とお気の毒な気がした。 誰にも邪魔されないでお幸せを掴んで頂きたい、と祈っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年05月29日 05時52分49秒
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