|
カテゴリ:トルコと日本と世界の出来事
【7月8日・土曜日】 福岡県では南部に位置する朝倉市とその周辺の山間地、更に県境を挟んで大分県の日田市など、1日の降雨量が1ヵ月分の1.5倍にも達したそうで、連日豪雨が続き、それでも6年前の豪雨の経験から、ある集落では前回床下浸水した家を基準に、同じ水位まで来たらすぐに避難すると申し合わせていたと言う。 警戒水位を超えそうになったところで、一斉に声を掛け合い、部落の全員が一番高台の家に避難、広いその家に一人暮らしだった老婦人が快くみんなを迎え入れ、誰も逃げ遅れた人はなく、自衛隊のヘリコプターに救出されるまで3~4日、持ち寄った食料を分け合って暮らした、という朗報もあるが、反対に降り続いた豪雨のために、地盤の緩んだ山が一気に崩壊して土砂崩れとなり、ふもとの村を倒木と濁流が埋め尽くしてたくさんの犠牲者を出した、などなど明暗が分かれた。 イスタンブールが涼しくなった4日以降、日本の台風3号は去ったが、梅雨前線の停滞が西日本の各地に豪雨をもたらし、その上に熊本では昨年の大地震とほぼ同じ地帯で震度5の地震も起こり、被災地の人には踏んだり蹴ったり。 鉄道や鉄橋が崩れ落ち、道路に大穴が開いて分断されるなど、ライフラインが断たれて孤立状態の村や部落がたくさん出現した。そうした事情で、ボランティアで集まってくれた人の数も今年は大幅に減り、人手不足でどうにもならないらしい。世界一の長寿国、というのもめでたいことだが、やはりそれはそれで問題も増す一方、と言う現実を実感した。 どうかこれ以上、雨が襲って来ませんように、夜遅くまで日本とトルコのテレビニュースにくぎ付けになって、おろおろして涙ぐんだり、自衛隊のヘリの活躍で、散り散りに逃げていた家族が再会出来た、と聞いては涙ぐむ日々だった。 ドローンかヘリコプターからの撮影で、地上に人間達と一緒に、犬らしい動物が歩いていたり、牧場の牛達が避難を終えた、と言うようなニュースには、「よかったねえ、牛がみんな助かったんだって」などと身近にいる猫達につい、話しかけてしまったりして、あ、もう朝の起床時刻まで3時間も残っていないことに気づいて、慌ててベッドにもぐり込むのが私の毎日の日課となった。 見るも恐ろしい光景、降りやまぬ雨は1週間も続き、震度5の地震すら起きた。Google画像より拝借 こうした日本の憂いとはまた別に、こちらのトルコ、イラク、シリアでは新しい展開を見ているが、イラクの、バグダッドに次ぐ大都市だったモスルを占拠するISが壊滅寸前とのニュースは、安心材料ではあるものの、街の中心部から郊外にかけて、すべて廃墟と化したモスルの姿は、目を覆いたくなるすさまじさで、戦争の恐ろしさ、愚かさをまざまざと見せつけている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年07月13日 16時44分52秒
コメント(0) | コメントを書く
[トルコと日本と世界の出来事] カテゴリの最新記事
|