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カテゴリ:これでいいのか、トルコ
【7月21日・金曜日】 やはりインターネットが使えないのは不自由極まりない。でもまあその間、質問や頼みごとが来ないだけでもいくらか助かるか、と思っても見るのだが、この前2週間ネットがなかった時は、いざ繋がってみたら有用無用、200通ものメールやお知らせが溜まっていて、決してネットがなければ来ない、と言うわけではない。 私のように四方八方から頼まれる用事をたくさん抱え込んでいても、読むのも自分、調べて答えを書いてあげるのも自分、つまり動くのは自分だけ、そして報酬は99パーセントなし、と言っても過言ではない。今、トルコはVikipedia(Wikipedia)も使えないし、いつぞやは半年もYoutubeやTwitterが使えなくて、私はそれきりTwitterの使い方をすっかり忘れてしまったことがある。 インターネットの月額料金は容赦なく銀行振替で持っていかれてしまうのに、実際にはその機能を使えない、と言う状態をどうしてくれるの、と言っても誰も取り合ってはくれないし、トルコ国民は普段怒りっぽい人が多いのに、そう言うところだけは諦めムードで辛抱強い。あるいは私が見たことがないだけで、Turk Telecomなどに怒鳴りこんでいく人もいるのかもしれない。 さて、今週いっぱい待ったのに昼までにまだ例のSuperonlineのA4判領収書はわが家に届かない。とにかく前日、82.25リラは払ったのだから、ネットだけは動かしてよと、またあの、例のあくび姐さんのところに午後3時頃、懲りずに出かけて行ったら、Superonlineに催促なさいよ、と言い、パソコンをカタカタ打って、メンテナンス部門に知らせたようで、Turk Telecomのオフィスを出てまたメトロに向かったらほどなく、48時間以内に地域のサービスマンが直しに行く、という携帯へのメッセージが来た。 明日の土曜日のうちに来てくれればいいのだが、と思いつつ、またイスタンブール大学の理学部と文学部のキャンパスの前に出た。昨日と同じように、日陰になっている鉄柵の外で涼みながら、まり子さんに連絡を入れている時、着信があったので、まり子さんとの話を終えた後見てみると、登録していない人からだと見え、番号だけが表示されていた。 なんとなくもしかして領収証のこと?と気になるのでかけて見たら、それはなんとユルトイチというカーゴの会社の配達員さんだった。 「お宅の8号室の前まで書類を届けに行ったんですが、お留守だったんですよね、いまどこですか」と言う。それならうちのアパルトマンの入り口の右側に大工さんのショウルームがあるので、その大工さんに預けて下さい、と言ったら、「さっきあなたに電話をしたらお話し中なので、もう私達は既に移動してうちのオフィスの近くまで来ました、オフィスに預けておきますので、後ほど取りに来て下さい、夜7時まで開いています」と言うのだった。 腕時計を見るとあと少しで5時、私は今日のうちに貰いに行く、と言って電話を切り、もう小走りにグランド・バザールに向かって移動を始めた。今日は金曜日なのでグランド・バザールもまずまず人出も多く、通り抜けるのに苦労したが、とにかくマフムット・パシャ門からエミニョニュに向かう下り坂に出た。そこからはもっと混んでいたので、人とぶつからないように機敏に動く必要があった。 しかし、待て待て。また昨日の続きの刺繍用品の調査によって時間がオーバーしたら、せっかくの書類が貰えなくなる、と正しい答えが出た。私はまたグランド・バザールの方に向きを変え、トラムワイのスルタンアフメット駅に出て電車に乗った。ガラタ橋を渡り、新市街に入って、終点カバタシュの一つ手前のフンドゥックル駅で降り、もう渋滞している通りを渡り、オフィスに飛び込んだのが7時15分前、ああ、よかった、まっすぐにカーゴの会社のオフィスに来て・・・ Superonlineからの領収書を受け取り、そこからジハンギルに出る坂道がまたきつく長いスイッチバック型である。私がTurk Telecomに、インターネットの復旧を頼みに行った留守に書類が届けられた、出かけなければ家でホイッと受け取れたのに。 まあ、一つぜんまいの歯が狂ったため、飛んでもない遠回りをした上、チュクルジュマよりもっと険しい坂道を、息を切らせて前のめりに歩く羽目になったが、まあ、明日か月曜日にはTurk Telecomの本部にファックスを送り、TTNETの「払った、払っていない論争」に終止符を打ってやるぞ、310リラも払った、と言うか、勝手に普通預金口座からむしり取られたのだ! 途中のスーパーで重いもの(米2キロ、果物ジュース、洗剤、じゃがいもなど、たくさん買い、そのまま、もう2ブロック歩いてペットショップまで行き着いた時には、息切れが酷くて倒れるかと思った。今日もまた猫砂や缶詰を注文するので、配達の人に私の重い荷物も一緒にバイクで運んで貰い、チップを少し弾めば配達の人も喜んでくれるし、一石二鳥ではないか。 お昼に冷麦を食べたきりで出かけたので、帰宅したら猛烈にお腹が空いていました。 それにしても、何でこの忙しい時期にネットのことでこんなにもわずらわしい日々と、思ってもいなかったお金が次々と出て行く不運に遭遇しているのだろう。 何事もヒトに非ず、天なり。神仏が私をよくよく可愛がって、いまだに試練をいっぱい経験させてくれているのだろう。神様、私はもう十分、我慢の出来る人間になっているつもりなのですが、まだ足りないのでしょうか? 考えてみると、家にいてもじっとしていることはまずない。いつもせかせかと猫の割ったもの、汚したものの後始末その他もろもろをやり、電話をかけたり掛けられたり、日本との時差のせいで真夜中でも喋ったりしている。 本当に海・山に避暑に行ったことも何もない70年余りだったと、今日もむくんだ足をさすりながら、私は繋がらないインターネット画面を恨めしく横目で見ているところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年07月31日 16時36分01秒
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