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カテゴリ:マダラーノフの独り言
飯道山神社本殿 飯道山頂上 聖武天皇の壮大な夢のあとを辿り、その地に立って考えるために春分の日の20日早朝自宅を出て、紫香楽宮址から甲賀寺址、飯道山を巡り、往時の人たちとの対話をすべく心の旅をしてきました。
甲賀寺址 1200年以上も前の土地の記憶を辿る旅でしたが、信楽高原鉄道の沿線は実にしずかな土地柄で一日歩いて出会った人は数組のみ。聖武天皇の夢を実現するためにさまざまな人たちが力を結集した天平のきのこたちの語りにじっくりと耳傾けることができました。
紫香楽宮址のある宮町遺跡から北西の金勝寺方面、北東の飯道山方面を望む いよいよ、飛鳥にはじまった僕の「聖トポロジーときのこ」も主な調査地の探訪を終えることが出来、これから考えを少しずつまとめていきたいと思っています。
この日出会ったきのこは飯道山登山口付近のツチグリと頂上への道半ばでのコガネニカワタケ、そして甲賀寺址を出たところで見つけたしっぽりと湿ったキツネタケのみ。これらのきのこたちこそが甲賀寺の幻のビルシャナ仏の華厳世界の現出に力を尽くした無数の人たちの地の底からの声のようでとてもいとおしく感じられたことである。
さて、飯道山の行場をめぐり、念願の胎内くぐりも果たし、いよいよこの春分点を境に僕は新しいいのちをさずかったように感じている。 「風立ちぬ いざ、生きめやも」
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最終更新日
2013年03月22日 19時00分23秒
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