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カテゴリ:ヘテロソフィア・アート
さて、ギャラリー点にひきつづき、今回僕の琴線に触れたギャラリーとアーティストの点描をしておきたい。
まずは大阪・高麗橋の新居真紀さんのギャラリー、Nii Fine Arts。 稲田早紀(?)。会場でお会いした時は新居さんの娘さんかと思ったが、作品を見せていただき驚いた。もともとは抽象を手がけていたというが、近年試作をしてご自身もとても気に入っているモダンな細密画がとりわけ気に入った(上・右から二つ目の図像)。このギャラリーは、渡部裕二(1974・三重)を強く推してきていて、会場でも展示されていたが(上・左から三つ目の図像)。彼の考える緻密なドローイング(=感覚的時間軸)と映像(=物理的時間軸)を重ねることで鑑賞者の「記憶」や「想い出」に訴えるヴィジュアル化を重ねて国内外での高い評価を得ている作家だ。
続いて八木光恵さんの主宰する大阪天満橋のアート・コート ギャラリーの山野千里、藤田千里ご夫妻の陶作品。器ものは二人のコラボ作品というが、夜の杉林のコップ、タカアシガニのぐい飲みなど小品ながら、なかなかお洒落な作品が揃っていた。また<絵を描くこと ー タブロ―とドローイング>というテーマで黒宮菜々、新平誠洙、水田寛、吉岡千尋らの絵画も飾られており、愉しませていただいた。
昨年のアート大阪2012でのぞいたアートギャラリーで注目してきたのが、京都・アートゾーン神楽岡だ。とても活発なギャラリーでアート・イベントも目白押しだが、京都なのでいつでも行けると思い、また、盛りだくさんな作家をかかえていて、僕の琴線に触れる決定的な作品と出会っていないのでまだ果たせていない。今回も造形作家の石井康博がキノコのランプを出品していた。
また、このブログで以前紹介したギャラリー「風」の大阪芸大の高田光治さんの旅人展のきのこアート標本作品とふたたび出会うことができた。 そのほか、注目したギャラリーは大阪西天満の乙画廊(Oto gallery)とYOD Gallery、西心斎橋のFUKUGAN GALLERY、今村源のきのこアート展以来おなじみのギャラリー・ノマル、心斎橋のYoshiaki Inoue Galleryなど。これらのギャラリーはこれから展示作家の個展を展開する際に直接のぞいてみようと思っている。また、このART OSAKAは韓国のギャラリーを多数招いており、とりわけLeeSeoul Gallery、Gallery toast、JARI ARTの作家たちが刺激的であった。 総じて、若い作家たちは、独自のアートゾーンを切り拓いている様子が、この大阪のアート展では一望でき、とてもワクワクする一日だった。
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最終更新日
2013年07月26日 20時26分23秒
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