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カテゴリ:きのこ地蔵
僕は、近年、宗教文化としてのきのこを体系づける日々の中で、きのこ探訪に加えて、きのこの民俗アイコンとしての地蔵はじめ野仏から磐座という聖地に屹立する巨石めぐりを続けてきましたが、今日たまたま立ち寄った書店で吉田さらささんという方の『お地蔵さまのことば』という素敵な写真集に出会い買い求めてきました。 さまざまな民俗・美術・聖地などの孕む聖なるオーラを、うまく昨今の癒やしブームに乗せて、この手のあしらいにありがちな嫌味な部分を慎重に抜き取って、名前のごとくさらりと展開していてさすが、と舌を巻きました。男はこんな風には展開できませんので、ムックきのこクラブの女性メンバーたちに、こんな軽いタッチでジーンと胸にしみる手法を学んでいただきたいと思います。 また、彼女とコンタクトがとれれば、北条の五百羅漢まで訪ねておられるくらいですので、切支丹地蔵や、彼女も本書の中で少し触れている面白い狛犬、猫ちゃん像たちや、若冲の設計になる京都の羅漢像たちの情報もお伝えしたいと思っています。 なによりもわがきのこクラブの女性たちは、さらささんの方法をそれぞれの個性を加味して展開し、固有の表現世界を創造し、一家を成していただきたいと願っています。
著 者 吉田さらさ 出版社 ディスカバー・トゥエンティワン 定 価 1300円+税
若冲設計による羅漢仏(京都深草) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年02月21日 14時19分28秒
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