夢みるきのこ

　ヒラタケは、ロシア語で「ベーシェンカ」と言います。ベスナー(春)に由来する名称です。この春は、いつもの春と違い、僕の周りの空気が沸き立ちはじめています。

   Spring is here.　Why doesn't my heart go dancing?.

　クリス・コナーの絶唱「春は来たけれど」の歌詞の雰囲気とは異なる波長の空気が僕の周りにみなぎりはじめています。

　伝説のチャリダー・ガッキーちゃんが来月、タイより一時帰国すると言ってきました。

　ムックきのこクラブも今年はスーパーきのこ時代の幕開けにふさわしい集いとなりつつあります。

　夜の顔不思議な俳句会も、常に途上に身を置くことこそが短詩の唯一の根拠であることが、少しずつ浸透しはじめてきました。

　先達に当たる指導者たちの度量の大きさが、いよいよ試される段階に入ってきました。「固定は死」宮本武蔵の武道の極意はこの言葉に極まります。俳句だ、有季定型だと、こだわりつづける人は僕からすれば俳人ではなく、廃人でしかありません。自分の言葉で自分に忠実な心の記録を淡々とつづっていく。こんな会に1日でも早くしていかねばならないと思っています。

　新しい人たちとの出会いも今年は活発化しはじめてきました。うれしいかぎりです。

　これまでやってきたことが少し報われそうな1年になりそうな予感。しっかりとつかんで膨らませて行きたいものです。そのための準備をいろいろと整えはじめています。

　気力も充実、向かうところ敵なしの心境です。

　もぞもぞ地中から出始めた虫たちと波長を合わせて、共に春を満喫いたしましょう。