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夢みるきのこ

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2015年04月11日
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   ヒメチEキ (9)0015.jpg

 今年も、僕がこよなく愛している乙女椿が咲いた。千重咲きの中輪で円頭形の花弁をつける。その花びらの重なり具合に造化の妙を感じます。

 葉は卵形で、互生。 葉の先は尖り、鋸歯はありません。艶やかな葉はヤブツバキよりも小ぶりで、やがて結実する実は球形で熟すると下部が裂け、種子が散布されます。

 江戸時代から栽培されているユキツバキ系の品種。乙女椿はピンクと思っていましたが、紅い品種もあるみたいです。

しかし、僕の好きな乙女椿は本来のピンクに限ります。

   ヒメチEキ (12)0004.jpg

 よく見比べていただくと納得されると思いますが、繊細さというものが微妙に異なり、端正な身のこなしは紅花をはるかに凌駕しています。

   ヒメチEキ (7)0013.jpg

学名はCamillia japonica。日本特産なのでしょう。

 ツバキの仲間では遅咲きで僕は暖かくなれば、桜よりこのあでやかな椿の花を待ちつづけています。ヤマザクラはまだしも吹き出物のような花だけが枝に縋り付いたようなソメイヨシノにはうんざりします。

   ヒメチEキ (13)0005.jpg

 さて、この椿の花期が過ぎると沙羅の花(夏椿)が一日かぎりの花をつけます。寒の椿にはじまり、山茶花、梅の時期になると本椿、そして春爛漫の乙女椿。真夏の沙羅の花。そして侘び寂びの極致の茶の花と僕の椿暦は四季おりおり。

 椿の便りには、いつも心が騒ぎます。






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最終更新日  2015年04月11日 22時25分59秒
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