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夢みるきのこ

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2015年04月16日
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   モスラ0009.jpg

 シロヒトリかドクガと思い近づいてみると、足や全体の印象からドクガ科のマイマイガのグループのようだが、どうも特定しがたいものがある。

   モスラ (8)0008.jpg

 ナミガタエダシャクちゃんだと思って近づいてみると、こちらもまたやや微妙に異なるいでたちで、やはりニューフェイスだ。

 モスラちゃんの世界も多様性に満ちみちていて面白いが、微妙な差異に目が行き始めたので、なかなか同定が困難になってきた。

 My NEW FRIENDSも、いよいよNext Stageに突入したようだ。

  自分が関心を持っている生物は、すべて出会い、すれ違った瞬間に、それが何者であるか、そしてどう距離を置くべきかを判断しなければ意味がない。持ち帰って、ひだが疎や密、傘の形や色がどうのこうのと要素に還元して同定する方法でわかるのは、キノコではとても限られる。それが科学的分析だと思うのは私からしてみれば間違いです。  

 どんな人でも、自分の家族や恋人を他から区別するのに額にしわが何本、首筋に何色のほくろがいくつなんて分析した結果、誰それだと特定している筈がありません。

 それは誰も「暗黙知の了解」とでも言うべき方法で判断しているのです。

 いやしくも自分が愛している他者や他生物は、そのように判断すべきです。

 僕は、キノコに取組みはじめてからは車で走っていて道路わきの法面に生えているキノコをすれ違いざま、それが何かを一瞬にして把握する練習をしました。それはカメラをはじめた時、猛烈なスピードで走っている被写体に合わせて写真を撮る訓練をするのに陸橋の上から車を的確に捉える訓練をした時の経験によるものです。

 今では、カメラに動体予測といった機能が標準で入っているので、そんな訓練は不要となりましたが、その結果、そうした技能が永遠に身体から失われて行ったと思われます。

 これらは超アナログの動物としての人間の本能に属する働きなのです。無駄と思うことでも何でも、白紙の心で接し身体で覚えるようにすることは、大切です。






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最終更新日  2015年04月16日 21時41分27秒
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