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カテゴリ:マダラーノフの独り言
奥村彪生さんの鬼の霍乱は、日々忙殺の過激スケジュールをこなしている彪生さんの戦士の休息となったようだ。川西きのこクラブの後、その足で八条の東寺近くの病院にお見舞いにいくとお洒落なシャツでベッドに横になり万葉歌の練習に夢中になっており、ノックしてもドアを叩いても気がつかない様子。 そこで、そっと忍び入って足の裏をこそばしたらようやく飛び起きてくださった。 そしたら案の定、「昨日は相国寺まで行ってきました」「今日は近くの神社のおみこしを繰り出しての祭に立ち会い写真を撮ってきました」と羽を伸ばしきった様子。 これは、手術後の経過が、いや、手術そのものがとても軽微なものであったことを物語っていて、安心した。 その安堵のついでに閉門間近の東寺へ足を伸ばし、帰りに京都ラーメン研究所のおすすめラーメンを食べてルンルン気分で帰ってきた。 東寺境内にはコスプレ女性が二人床几に腰掛けているほかは、人影は絶えて、オオデマリのみがあでやかに夕日を吸っていてなんともしあわせな気分にひたっている。 手術後の友の一声四日月新樹を脱し 彪生さんの手術後の一声を受話器を通して聞いた夜の即吟 尾を立てた猫行くを待ち押し開く夏暁(かぎょう)の寺門(じもん) 東寺の夕まづめ、そのあっけらかんとした静謐さとコスプレ女性。それを、それぞれ東雲すぎと尾を立てた猫に転じて。 吾(あ)を拒むはだかの背(そびら)はだけ散る紫木蓮(むらさきもくれん) この作品は閨中での仕草でなければほとんど意味をなさないので、裸の背中は必須である。そして目線を転じて剥落するように花びらを散らす紫木蓮との対比が眼目。僕にとっては、きのこポエム24音詩は、この形式でなければ表現できない句姿を模索中だが、この作品はようやくわが意を得たような気がしている。 ということで、まずは奥村彪生さんのとっては、ひと足早いGWを満喫され、十分に癒されたようでめでたしめでたしだ
日想観に浸りきる泥亀くん
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最終更新日
2015年05月08日 00時07分18秒
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