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カテゴリ:マダラーノフの独り言
南河内の智識寺跡をめぐるムックきのこクラブの旅は、タイから一時帰国し、まもなく帰るというカズさんを迎えて、しみじみした1日を過ごしましたが、遅く帰宅するとゆうパックが届いており、ドイツに居るはずのRyoちゃんからのお土産とメモ書きが添えられていました。 Dear Dr.マダラーノフ 日本に2週間のみ一時帰国しました。あまり体調が良くないのでお手紙で失礼します。 次回帰ってくる際はお会いできればと思います。 お元気で R.O
私の娘の年頃の女性がかってふらりとギャラリーきのこを訪ねて来て意気投合し、以来箕面や生駒のきのこツアーにご一緒し、MOOK「きのこ」にも幾度か寄稿してくれたRyoちゃんでしたが、とても明るく聡明であるだけでなく、何事にも積極的にチャレンジする姿勢に私自身とても励まされてきました。 アメリカへ検査医師としてワンちゃんを連れて旅立ってからも、現地の菌学会支部に参加して光るきのこのジャック・オ・ランターンの情報を寄せてくれたり、親日派の囲碁がめっぽう強いというご主人と結婚し、ラブラブカードと彼女の愛犬くんときのこのコラボ・カレンダーを届けてくれたりとしあわせそのものの様子でした。 ところが、それから1年ほど経って突然ご主人と転居するという連絡をもらい、落ち着いたらまた連絡しますといって、連絡が途絶え、また1年ほど経て、「ドイツにいます」と連絡をもらいました。 その数年間の間、とても大きな嵐が彼ら夫妻を見舞っていたようで、ドイツに落ち着いてからは「体調がすぐれない」としばしばこぼすようになり、連絡も途絶えがちになりました。 そんな彼女がひそかに帰国しておそらく両親のもとで2週間を過ごし、再び列島を密かに離れていったのです。帰国して会おうという意志の名残りのきのこ菓子とチーズの置き土産を残して。 「お元気で」のくだりを幾度もいくども読み返して不安をつのらせています。 海外で自身の可能性を切り拓こうと旅だって偶然にも同時期に一時帰国をした2人のたのもしい若い女性の友人の明暗を分けたものが何であるのかは、今の僕の理解をはるかにこえています。 しかし、この極東のガラパゴスに「とるものもとりあえず会いたい」と思う人物の一人として僕を思いだしてくれたことに一縷の希望をつないで、今しばらく待ってみようと思いかえしてみたことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年05月19日 22時01分25秒
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