|
カテゴリ:マダラーノフの独り言
それは、長い廊下をくるりと回ったところで待ち受けていた。灰褐色の私の影のようなモスラ。謎の淡い影は語りかけても応えはなくただじっと息をこらしているだけ。 僕の守護神か、それとも死神か。おそらくそのいずれでもありそうな威厳にみちた存在が僕のかたわらで息づいているのだ。生まれてはじめてであったこのモスラ。一目見るなりとても他者とは思えぬ親近感を覚えた。これから10年、僕はこのモスラの影を絶えず意識にのぼせながら歩んでいこうと思う。わが運命の影として。 たよりにならない図鑑によれば、このモスラに酷似したものは、オオシモフリスズメ。学名は Langia zenzeroides 。 しかし、このモスラと同定するにはいささか相違点が多すぎる。そのもっとも顕著な相違点は前翅外縁が粗い鋸歯状であること。 春にしか現れないモスラで、幼虫はウメ、アンズ、モモ、サクラなどの葉を食べて育つという。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年05月23日 21時38分48秒
コメント(0) | コメントを書く
[マダラーノフの独り言] カテゴリの最新記事
|