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カテゴリ:マダラーノフの独り言
気ままなこと砂礫のごとき日雇いに朝のくちなし マダラ この皐月5月より職場を変えて、とてもスリリングな日々を手に入れて本当に楽しくはしゃぎまわっていますが、半夏生を2日後に控えた皐月十五夜(月齢15夜は、まさに新暦の7月2日)の雨月の夜。殊に充実していた先週後半を振り返っています。 6月28日の川西きのこクラブの妙見・大堂越えでは、以前からどうも臭いと思っていた竹藪で10数年目にしてはじめてキヌガサタケと遭遇。 陶芸にきのこを採りいれたいという新たな菌友も初参加していて、話が弾みました。
川西きのこクラブの能勢妙見の旅のあと、森崎恭範くんが、豊中のギャラリー草(そう)の展覧会の搬出の日だと言うので、作品を見がてら送って行きました。ギャラリーに無造作に立てかけられていたウッドベースに思わず吸い寄せられた恭範くん。昔とったきねづかとばかりに、ジャズスタンダードの名曲を弾いてくれました。
テーマを「動物」に絞ったとおもわれる今回の展示には「夜の顔」の面々も出品していて、恭範くんの作品は以下のもの。
シープシップの猿沢恵子さんの作品は群羊。(上)
澤山輝彦画伯の作品は「春の小川」。軽便カミソリのメダカでした。
瓢吉庵油坊主こと、池上博子さんのウールの作品は上の写真。 「継続は力なり」と言いますが、それぞれ生き急ぐ齢に達し、旺盛な表現意欲を見せています。また、「ギャラリー 草」のとよやんの奥さんともはじめてゆっくりお話ができたことも暖かく思い返しています。 7月5日の最初の日曜日は、民博の「シベリアの岩面画とわが国の縄文文化の関わり」を跡づける民博サロンを少し覗いて、そのあとアート・マルシェOSAKAをはしごの予定。 北陸新幹線開通で新たなローカル色を発揮しつつある金澤から国際社会に向け、文化を発信し続けてきた「ギャラリー 点」の雅さんとその仲間たちに会いにいってこようと思っています。 6月27日の先週土曜日は、奈良・田原本駅前の「カフェ&ギャラリー 凛」で、朗読の新たなジャンルに挑む西村存子さんがいまや名物コンビとなった菊地朋美さんと{八百屋お七と阿部定のお話}をやると言うので、仕事のあと必死のパッチで駆けつけてきました。 これも、稀に見る快演で、一挙に2ステップ、グレートアップしたお二人に出会い、改めて朗読というものの力を見せつけられた思いがしました。この二方の脇を固める音と脚本担当のうなてたけしさん、書家の奈澄和侑子さんもとても息の合っていて、ちょっとしたコンチェルトに立ち会った感じさえしました。
阿部定の情念世界を脚本のうなてさんの提案で懐古調のモードとメイクで演じたお二方。
ちょっとピンボケ(slightly out of the focus)ですが、本朗読の脚本とパーカッション・笛を担当したうなてたけしさんと侑子さんの書・作品。 朗読というのは風鐸のような瞬間芸術ですが、きのこと同様、未生の闇を孕んでおり、あらゆる芸術ジャンルからも自由でニュートラルなことが僕のもっとも期待するところ。この試みはやがて無用の用といった透明な力を持ち始めるように思えて注目しています。 トレンドというトレンドの可能性が喪われてしまった21世紀は、こうしたさまざまな場所、さまざまな有名無名の人たちが、アートの遊撃手(ゲリラ)となって、戦さに明け暮れた20世紀を平和な世紀のはじまりに転換しようとする試みに満ち満ちています。 何かパッとしないのは僕だけのようですが、この浴びるような刺激は大切にしたいと思っています。 能勢の妙見山では冒頭のキヌガサタケのほか、ウツロイイグチ Xanthoconium affine、と言うよりヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus。
久しぶりの再会を果たしたシワナシキオキナタケ Bolbitius vitellinus、フミヅキタケ Agrocybe praecox、ツエタケ Oudemansiella radicata、
ヒメヒガサヒトヨタケ Coprinus plicatilis ほか、ヒトヨタケのコプリンちゃんたちが多数出迎えてくれ、久々のきのこの山状態でした。
そして、こちらも久しぶりでしたが、頭隠して見事な尻隠さずのオオキノコムシくんがツガサルノコシカケで食事中でした。 この日は震え上がるほど寒かったのですが、かくしてまた僕の大好きな夏がやってきたようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年07月01日 11時18分29秒
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