夢みるきのこ

　松ぽっくりから出たポックリさんマツカサキノコモドキくん(奈良公園)

　毎土曜日は仕事しながら午前中一杯、ピーターバラカンとゴンチチの世界の快適音楽、そして邦楽100番とスリリングに過ごし、時おり擦過する浪花美女の横顔から幸せのおこぼれをもらって過ごしている。

　日曜日は退屈。ムックきのこの無い時は死ぬほど退屈でゴロゴロしています。

　ところが今夜は根拠なしと受信料不払いのNHKテレビが面白い番組を流してくれるみたい。

　日曜美術館のアラーキィ、船越英一郎の京都の極み、田淵行男のドキュメントドラマと僕にとって少しだけトラウマとなりそうな作品が続きます。

　今田にお住いのシベリア抑留体験の父親を持たれるTさんと初顔合わせ。

　来年初夏の「異」霊祭が百倍楽しくなるような話をしてきました。

　そして、生まれて以来、ときおり顔をのぞかせる体内爆弾は、薬師湯ゆくもりの湯で、たまたま冬眠しそこなって湯の煙を求めて潜んでいた穴まどいのヘビちゃんと同じ湯に浸ってめでたく不発処理してきました。

　久しぶりに観たアラ菌Zも、闘病生活と加齢で益々華麗きわまりなくなって、めでたしめでたし。

　樅もみちゃんから出たマツカサキノコモドキ(武田尾)

　毬果を生活の場とするきのこちゃんたちの季節になってまいりました。アメリカフウの実から発生するフウノミタケや朴の実から発生するホソツクシタケ。いずれもタケと呼ばれつつも、かそけきいのちの象徴そのもので可憐です。