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夢みるきのこ

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2016年02月23日
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    天保山ムック (119)0027.jpg

 フチベニベンケイ、通称「金の成る木」。ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物だ。

 シャコバサボテンが花時でもないのに花をつけたのでよろこんで園芸屋さんに持っていたら、笑われて「サボテンが音をあげるなんてよほど酷使していますな」と言われがっかり。「あんたでもこれなら枯れないと思うから育ててみなはれ」とこの「金の成る木」を無料で分けてもらったので喜んでころこんで持ち帰ったのですが1ケ月もしない間に枯れてしまいました。

 したがってこの成金草は、我が家のものではありません。天保山のダイヤモンドポイント近くの波止近くでみつけたもの。遠目に臙脂色の花を見つけたので沈丁花と思い近寄ったら、成金草だったというわけだ。

 この「金の成る木」をここに持ち出したのは、この成金草は異称を花月とされているからだ。

 幾度となく読み返している『ルナティックス』の松岡正剛がまもなく巡りくる和暦の3月に弥生を当てるのは余りに鷹揚すぎるとして、花月としたことを想い出したからだ。

 花と月の合成語としての提案された旧暦の3月の異称。

 如月、弥生が、いにしえの桜季(さくらどき)でなくては西行の「願わくば花の下にて春死なむこの如月の望月のころ」なんて名歌も生まれなかった。花もソメイヨシノではなく葉に先立って花をつけるヤマザクラだ。

 この花月は和暦の睦月7夜のバレンタインデーの海辺の街で見つけたもの。

 この分では桜も花月(新暦の4/7~5/6)を待たず、如月(新暦の3/9~4/6)には開花する勢いだ。

 春の使者アミガサタケも・・・。 






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最終更新日  2016年02月24日 15時33分36秒
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