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カテゴリ:マダラーノフの独り言
終日雨となった4月1日。「エイプリルフールだよ」と言ってほしいような夜の顔のメンバーの急逝にはじまり、僕が送ってきた実に多くのひとたちの死を繰り返し繰り返し反芻しながら、寡黙にいち日ひたすら働いた。朝出勤の折りにcメールがひっきりなしに入るので歩きながら開いて、とどのつまりは友の死を知った。とっさに浮かんだきのこポエム。 Cメールつなげば訃報花こぶし真っ盛りなり 次の日開かれた夜の顔には「Cメールつなげば訃報辛夷の空の淵の色」と改変して提出した。やはり、原案のほうが僕の気持ちにはふさわしい。 長崎の眠豚さんからたまづさの便りが。2児の母親になっててんてこ舞の日々だとか。発酵文化リサーチしてくれるとのこと。たのもしいかぎりだ。
もう10年近く前のこと。長崎から飛行機で訪ねてきてくれたときのことが鮮やかによみがえってくる。 一方、山口のたか女さんからは成婚の便りが。こちらもふらりと神戸へ出てきて訪ねてくれたことが縁で、とてもセンスのよいお嬢さんで気に入ってこうしてお付き合いが続いています。新郎は、今思えば、たか女さんと出会う以前に、三重からふらりとギャラリーきのこまで来てくれ、その時はきのこの写真家だといって作品をいろいろ見せてもらい、自家栽培のシイタケをお土産にもってきてくれた方だった。不思議な縁がこうして世代を越えたお付き合いが今も続いていること。 はがきを受け取ったあくる朝、咄嗟に浮かんだきのこポエム。 成婚のたより一片日照雨に開く紫木蓮 読みは、せいこんのたよりひとひらそばえにひらくしもくれん こちらも夜の顔には「成婚のたより一片お天気雨の紫木蓮」と改変し、前書きに「河島、部活やめたんだって」と少し前映画化された若手文学作品のタイトルをもじって「高畑独身やめたんだってよ」を付して提出。 やはり、感動をそのまま言葉にしたほうがいずれも真実味が出るものだ。原案のほうが数段しっくりくる。
かくしてここ数日、一度にさまざまな消息が届き、悲喜交々だが、やがては日常のリズムにかき消されていく。雨はそんな僕の心をしっくりと和ませ整えてくれる。 そのほか、 月岡芳年に倣いと蕪村のよく用いた前書きをして彼がこよなく愛した一条戻橋柳風呂の「綱」と源氏名をもつ妓女をモデルに当夜の探題「酔」で十六夜と掛けて 荒縄の肌に喰い入る鬼女抱きていざ酔ふ如月 また、冴え返る夕べたちよったホルモン店での光景を詠んだ あみ焼のもつプリプリとボディコン娘の鼻ピアス などなど。 夜の顔不思議な俳句会の前後に飲んだラム「プランテーション・トリニダードトバコ」は42度と言われましたが、舌を刺すのでかなり度数の高いものだと思いつつもレアものには目がない僕にはなんともうれしい体験でしたのでついカバカバやってしまい、翌朝まで酔いが残っていました。男には、飲まずにいられない時もありますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年04月01日 23時09分32秒
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