|
カテゴリ:ヘテロソフィア・アート
平日午後の名曲セレクションと銘打たれた井上道義指揮大阪フィルハーモニーの第16回マチネ・シンフォニー。 チベットの歌姫のバイマール・ヤンジンさんのゆかいな講演会のあと立ち寄った焼き鳥屋さんでいただいたチケットをふところにBOBくんの代理で行ってきた。 平日の昼過ぎ、みんなが仕事に東奔西走しているさかりにのんびりと交響曲ライブなんて、なんとも贅沢で申し訳ないことだ。 まずは腹ごしらえと福島の高架下のモツ屋さんでカスうどんを注文すると目玉が落ちるほどうまかったので、馬肉の燻製もついでに賞味して、さてお昼寝タイムだねとコンサートホールへと向かった。 コンサート開幕前に指揮者自らが当日の演目の解説するというなんともうれしいおまけつき。 井上さんが語るには、チャイコフスキーピアノ協奏曲第2番ト長調 作品44は、これを弾きこなせるピアニストがいなければ、到底実現できるものではないとのこと。 とすれば、そんな井上さんのお目に叶うピアニストが現われたからこその今日なのだといやがうえにも期待は高まります。 さて、いよいよ本番。現われたピアニストは、1977年レニングラード(現サンクト・ペテルブルグ)生まれのアレクセイ・ヴォロディン。心地よい眠りをと思っていた私は、演奏がはじまるとほとんど釘づけ状態。繊細かつ、力強い演奏はぐいぐいわたしを引きつけ、ドライブ感も抜群でまったくの覚醒状態。 はじめて聴くチャイコフスキーのピアノコンチェルトは実にすごかった。鳴りやまぬ拍手にステージに3度呼び戻され、おもむろに弾いてくれたピアノソロはM.プレトニョフの編曲による「バレエ音楽 くるみ割り人形 アンダンテ マエストーソ」。ほとんど鼻血ドバーッの興奮を覚えた。 休憩をはさんで聴いたのはクラシック音痴の僕でもご存じのチャイコフスキーの交響曲第5番 ホ短調作品第64。井上道義さんの指揮で再現されると全く新しい音楽に聞こえ、こちらもまばたきさえできない心地よい緊張感がみなぎるものだった。今回ばかりはこの瞬間に立ち会うことを逸したBOBさんが気の毒に思え、あらためてBOBさんに感謝の合掌を捧げて帰途についた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年11月17日 21時32分43秒
コメント(0) | コメントを書く
[ヘテロソフィア・アート] カテゴリの最新記事
|