|
カテゴリ:マダラーノフの独り言
転院したての友人が心配で、仕事のあと訪ねて帰宅すると、奥村彪生さんが力を入れていると聞いていた菊井農園のあんぽ柿が、なんとこの私にまで届けてくれていたのです。中に入っていた「お召しあがり方」のとりあえず一つ味わいなさいという指示通り、舌に転ばせるとなんともいえないなつかしい味わい。おばあちゃんと火鉢を囲んで食べた干し柿を数十倍しっとりもっちりした味わいが口一杯に広がりました。半なまで、冷凍しても風味・甘味が減退するどころか、倍増するという不思議な干し柿。なるほど、彪生さんがちからを入れているはずだと合点しました。ありあわせのものをたらふく詰め込んできた僕のようなものでも、おいしいものは命が伸びる気がします。不摂生の限りを尽くしていますので、相殺するとさほど寿命の伸びはみられないかもしれませんが、なんともうれしい寒の入りの贈り物。 寒の入りといえば、今日は春のななくさの日。月暦の人日の日の朝、食するのが本来のななくさですが、生まれたての春の息吹を身に込めるという意味では、暦の新旧を越えてうれしい食べ物です。あんぽ柿とななくさのハーモニィ。寒々とささくれだった気持ちを優しく包んでくれました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年01月07日 22時00分27秒
コメント(0) | コメントを書く
[マダラーノフの独り言] カテゴリの最新記事
|