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カテゴリ:きのこと発酵文化「月のしずく」
小特集「海洋国家の輝きを今に伝える捕鯨の文化」、巻頭言「超えがたい自己をみつめる究極の形としての祈り」の10月末発行の「月のしずく」12号は、好評でようやく軌道に乗り始めた感があります。 さて、13号は新年号となりますので、わが国の大麻草利用の文化に未来はあるかを小特集。我が国古来よりの大麻利用の文化は戦後GHQによって麻薬扱いとなり、医療用大麻にはじまり、繊維や食品としての利用が叫ばれながら、そうした努力が軌道に乗り始めると常に麻薬不法所持という名目でつぶされてきています。 私はドラッグや幻覚剤によるつかの間の夢では決して人類は幸せになれないと考える立場の人間ですが、天の岩戸神話の忌部氏にはじまり、我が国の古来からの天皇家に深くつながっているシャーマン国家の文化の視点から大麻草利用の歴史をざっと展望し、大麻自由学校での知見や糸づくりセミナーなどの体験も参考にしながら、昭和の敗戦直後まで基幹産業だったわが国の大麻産業が壊滅してしまったことなどにふれ、この有用植物の我が国での産業化は果たして可能かを考えてみたいと思います。 なつきじろうの個人誌として2016年にオレンジページから出発した月のしずくですが、グリーンページの2017年もあと1号で終了、2018年にふさわしいカラーページに変わります。さて、2018年にふさわしいページカラーは何色となるでしょう?。お楽しみに。 私がきのこと出会い、この生き物に言い知れぬ魅力を感じたのは、マジック・マッシュルームへの関心からではなく、アメリカ合衆国政府の依頼を受けて南北アメリカの向精神植物を実地調査したアンドルーワイル氏の『太陽と月の結婚』に示された言説に感動し、21世紀を果敢に生き抜く人類のための自然との向き合い方をきのこがもっとも有効に指し示す指標生物だと感じたからです。 この大麻草の文化も、12号で取り上げたクジラの文化とはまた異なる我が国固有の21世紀的な視点を与えてくれると思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年11月19日 00時40分59秒
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