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カテゴリ:きのこと発酵文化「月のしずく」
わが国で国家レベルで急速に進行している深刻な事態を生物の基本的生命権の立場から緊急特集を同時掲載して、14号まもなく御手許に。 第一特集は暦の文化。そして緊急特集は「政治嫌いではすまされない今の日本」です。戦後73年目の昭和の日を迎えるにあたって、私たち市民が最低限知るべき権利を奪われていることを痛感しており、ここに私の想いを述べています。 私は、暴走しはじめた諸制度(制度とは制度であるかぎり権力装置です)というシステムに対して、どんなに非力でも、たった一人でも、対抗できる手段として、芸術、文化、文学、哲学、宗教、生き物愛好会など、あらゆる非制度的な活動を通じてゆるやかに防衛戦線を張っていかなければならないと考えてきました。その活動の始まりの1歩が「月のしずく」第14号です。どうぞご高覧の上、それぞれがご自分の立ち位置から少しでも多くの人に今進行している深刻な事態をお伝えくださいますようお願いいたします。 日本文化の基層は陰陽道であり、我が国には朝鮮半島経由でやってきた仏教がその役割を担ったという私見の巻頭言とINDEX、そして編集後記を以下に抜粋しておきます。 巻頭の言葉 古代人は、脅威的な自然のふるまいや病をもたらすものの背後にはそれらを司る神がいると考え、神と交流することによって自然の動向を事前に察知し、神の力を借りてそれらを操作する技術(神憑りと占い)を磨いていきます。いわゆるシャーマニズムです。しかし、それらの技術は素朴で断片的でしかなかったため、この世界を原理的・構造的に把握し、その原理に基づいてより包括的に世界を把握する体系を求めはじめます。古代文明はその探求の精華でした。 中国では世界を陰陽の2元に還元し、それらは四象という4元に展開、そこからさらに森羅zgk万象を構成する8つの気の状態、すなわち8卦(か)へと展開する易の思想を生み出します。これらとは別に万物・万象を「木火土金水」という5つの気の働き、すなわち「五行」に還元する思想が段階的に生み出され、この五行の思想に陰陽八卦が結びつき陰陽道は道教として大成されました。この膨大なアナロジー(相同)の凡愚の体系ともいえる陰陽・八卦・五行の思想は世界帝国・中国の最先端の科学として、我が国の王権を支える必須の魔術として朝鮮半島経由で大挙して押し寄せます。その担い手が面白いことに我が国では仏教僧であったことが重要です。暦という言葉は「日(か)読み」(声を出して日を数えること)に由来します。そして、日を知る人が「聖」(ひじり)と呼ばれ、自然の原理体系である暦を支配することが王権を掌握する者となったのです。 INDEX 巻頭の言葉 1 知っているようで知らない暦のはなし 2 日本的魔術(マジック)の歴史と暦 3 暦雑感 茶屋町一郎 4 安達ひろみの世界 ムラサキシメジ 5 隠された日本支配の構造 ぼうびなつこ4コマ漫画 6 政治嫌いできすまされない今の日本戦後73年目の真実 7 あやおちゃんの 食の自然暦 奥村彪生 8 欲望の民主主義かってない分断の危機を乗り越えるために 10 致命的な「種子法」廃止!! それがもたらす深刻な事態 11 きのこクラブの春の旅 新刊紹介「発酵の科学」 12 編集後記 ★この2月17日、鯨問題で取り上げた『ビハインド・ザ・コーヴ』の八木景子さんが、ロンドン国際映画製作者祭で長編ドキュメンタリー部門・最優秀監督賞を受賞しました。おめでとうございます。
★日本のコメ農家への補助金が今年から打ち切られます。競争力強化の名のもとに、農協解体に続き農業を工業化する規制改革が破壊的なスピードで進行しています。緊急特集しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年02月23日 12時26分53秒
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