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カテゴリ:きのこと発酵文化「月のしずく」
去年、竜野市でアート展を開催するという白柳淳さんを、兵庫県の発酵文化の一大拠点の探訪もかねておとづれて早1年半が過ぎてしまったが、「月のしずく」14号に載せた「種子法」廃案の招来するものという記事にホットに反応して白柳くんから長い電話があり、大阪で会うこととなった。 白柳くんは、堺生まれの骨のある青年で、現在長野に住み、作曲とギター演奏に専念している。 彼のまわりでただひとり、「種子法」廃止の脅威を彼に伝えた人物がいるというので、一緒に会うことになった。 この自称・百姓をもって自らを任ずる佐藤眞生さんという人は、茨木市で「マチ型の生活共同体を構築中」という私の考えに深くシンクロする部分の多い愉快な人物で、初対面から意気投合して、今後協力してさまざまな取り組みをやっていこうと熱く語り合って別れた。 以下はその折に頂戴した彼の著書である。 『マオじいの結(ゆい) 楽しくつながり 自由に生きる』は、彼の交友録ともいうべき著書で、足るを知る生き方を実践する人たちのインタビュー形式のもの。眞生さんの生き方がにじんでくる良書である。 彼は茨木で山野草の哲学を楽しく広める活動に徹していて、自然に沿う生き方を提案。その集大成が 『栄養になる野草哲学 野草天ぷら』だ。 そして種子法に関連して兵庫の在来種保存会の山根成人氏の仲間の著書も頂戴した。 本年4月実施される「種子法」廃止は、きのこという微小生物とシンクロして生きてきた私たち「ムックきのこクラブ」の仲間たちにとっても等閑視できない重大な問題をはらんでおり、「月のしずく」に拠る私たちのこれからの重大なテーマの一つになりそうだ。 それを、悲観的にならずに前向きに取り組んでいくことが重要で、今年はビール造り研究会、うどんづくりなどを佐藤さんに指導を仰ぎながら手掛けていくつもりだ。 私としては「月のしずく」の流れを徐々に膨らませ、将来的にきのこと発酵文化を形にしていく「月のしずく文化協会」(仮称)設立にまでもっていきたいと考えている。地域限定のコミュニティではなく、あくまでちょっと背伸びの町人文化による様々な年代の人達のソサエティ、あるいはアソシエーションの文化団体を目指すつもりだ。そのためには極度に広がった格差社会の隙間に落ち込んだ人たちの雇用創出も視野にいれた循環経済組織でないといけないと考えており、発酵文化はそのために様々なアイデアを提供してくれる。 この構想は、少しずつ機が熟してきているのを去年あたりから感じはじめて、活動を加速化させている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年03月25日 12時54分40秒
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