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カテゴリ:きのこと発酵文化「月のしずく」
昭和の日は晴れが多いのですが、今年の4月29日は、参加者全員が照り焼きバーガーになりそうだと思うほどの快晴に終始しました。冨谷篤さんが携えてこられた石鎚の原酒、東長の清酒、四国の吉川正輝さん(私にはゆかりの無い初めて聞くお名前の方です)のビールのお供えも、ぬる燗になるほどの陽気でした。この日は直会でも飲み尽くせなかったので、次回のムックきのこクラブの集いに持参したいと考えています。 今年も思いがけない方たちが三々五々集まってくれ、華やいだ集いとなりました。 参列者27名、遥拝者8名、計35名。世代を超え、時空を超え参集していただいた人達一人一人のかんばせを見つめていますと、なんとも言葉に尽くせぬ感謝の念がわいてきます。 すでに参列者の90%が戦後生まれとなって、こんな会が続いていることすら奇跡だと思います。 私が目の黒いうちに成すべきことは、多くの人が競って参加したいと思う仕掛けづくりをすることに尽きます。 それが至難の業であるのは先刻承知の介ですが、遠い昔に悲惨な戦争があり、二度とこんな過ちを繰り返さないと決意した国家と国民がこの地球上に確かに存在していることを世界に伝え続けていかなければなりません。 朧夜の月の光さながらに、そこはかとない気配に等しい『月のしずく』ですが、そんなかけがえのない使命を帯びて発信しつづけているのです。 急がばまわれと言いますが、きのこ・発酵、これを文化として伝えていくことこそがその近道であると私は考えています。 なぜなら「うつろ(虚)」にして「うつつ(実)」な、きのここそいかなる権威も権力もまとわず懸命に生きて行こうとする私たちそのものの姿なのですから。 温故知新。世代を超えてそんな想いをもった人たちがちらほらとたずねてきてくれることは、私たちにとっては宝です。そんなあえかな思いをつないでいく作業をこれからも続けていきましょう。 参列者は照り焼き状態になりながら、式典を終え、社務所奥での直会の席でしばし歓談いたしました。 『月のしずく』発刊以来、世代を超えた人たちの集いの場として再出発した慰霊祭も3度目ともなれば、ようやくうちとけて語り合う雰囲気が醸成されてきました。次年度が楽しみです。 両親の眠る再度山ふもとの墓域に本日の報告を済ませ帰途につきましたが、冴え冴えとした14番目の月が東の空から昇って得も言えぬすがすがしい気持ちに満たされたことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年04月30日 20時45分12秒
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