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夢みるきのこ

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2018年07月08日
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​​​​​​​​​​ 温帯モンスーンの細長い列島に生息する私たちは、長雨や五月雨、梅雨の豪雨といった雨模様の日々に比較的なじんできていましたが、今回の豪雨は私にとっては阪神大地震に次いで激しい自然の猛威であると感じ、いつもならルンルン気分ではしゃぎまわるのを自重。ムックきのこクラブも天候の回復如何にかかわらず、取りやめにしました。
 ようやく峠は越しましたが、やはり豪雨禍の爪痕は痛々しく、被害に遭われた多くの人達のご冥福をお祈り申し上げます。
 軽微に終わった人たちもこれからが禍のはじまりと心してゆっくりと日常に舞い戻っていってくださいますよう。
  また、雨にも風にも負けないムックきのこクラブの集まりには、メールやこのブログでも告知しましたが、やはりそんなはずはないと考えて集合場所で待ち続けていた人が若干名いたことが判明。まことに申し訳なくこの場をもちましてお詫び申し上げます。
  しかし、今朝は都心から我が町までは始発よりかろうじてJRが復旧していましたので、悩みに悩んだ結果、最終日のART OSAKAへとんぼ帰りして観てきました。やはり、なんとか行く方向で思い直してよかったです。
新しいヘテロソフィア・アートを予感させられる作家たちと親交を深めることができました。 

「月のしずく」ですでにおなじみの金沢の山本優美さんのセラミック作品。ギャラリー OUT of PLACEのブースを飾っていました。上はシリーズ「うつしみ」2016年よりの1点。

こちらはシリーズ「溜息の標本」山本優美 2017年よりの1点。

こちらはギャラリー・ノマルのブースの今村源のポリエステル樹脂、ステンレススチールの「あけるヒト」ほか。

芦屋画廊 Kyoto では松原正武のバイオフォト作品。目下島原で創作に励んでおり、プリント写真を腐葉土に埋めて微生物の働きに任せた作品で、わが発酵文化に深く抵触するものでした。

万(よろず)画廊では吉島信広の立体作品が数多く並べられており、とりわけこのきのこの造形が面白かった。

Studio Jでは、波多野由紀夫の「カゼヨミ」に心奪われましたが、作家との話に夢中になり、写真を撮り忘れました。こちらは同じブースでみたタイトルも「キノコタタキザル」だったと思う作品。

ギャラリー・風の高田光治の旅人シリーズ。今回は粘菌を網羅したものとなり、果てしなく進化の旅を続けています。

大阪芸大のブースはとりわけにぎやかでしたが、そんな中でも陶芸の三島寛也の作品がコンセプトともどもとても印象に残りました。

MASATAKA CONTEMPORARYでは、断然この 南 花奈の作品が目を引きました。つけペンやペンシルで描き上げるこうした細密なモノクロ作品は若い作家たちの中で1ジャンルを締め始めているものですが、この作家さんは特別昆虫が好きではないと承りました。
 
 ART OSAKAで展示されるアート作品たちは、画商のパトロネージュをともなうものですが、私は画商の動きとは無縁に創り続けているアーティストたちにも心惹かれています。いずれも、優劣つけがたいものですが、世に出るチャンスという点からみれば、こうしたアート・マルシェの流れの作品にはプロ意識が試される点でやはり面白いものが多々みられるのは否めません。今年のART OSAKAは、一時は断念しようと思ったのですが、やはり無理を押して最終日に駆けつけて良かったと思い返しています。
 わたしにとって、ART OSAKAは、次世代アーティストを育てようという画廊の熱気の感じられる催しで、注目してきましたし、今回ここには挙げていませんが京都の神楽坂ギャラリー、東京のみうらじろうギャラリーなどがひときわ異彩を放っていました。大阪芸大に京都芸大のブースも加わり、どんどん求心力を増しており、目の離せないアート展となりつつあります。





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最終更新日  2018年07月10日 10時07分37秒
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