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カテゴリ:きのこ地蔵
宝山寺地蔵坂の地蔵像の中でも特に現代的で秀逸な造形は、この忿怒の相をもった地蔵であろう。地蔵は誰もが見向きもしない最底辺で生きる人たちを救済する目的でこの世にあらわれたとすれば、救世主然とした面相でなくとも、「こんな俺にだれがした」と言うようなやり場のない怒りで張り裂けそうになった造形がもっとあってよい。地蔵の字義は「大地を蔵するがごとし」である。遺伝子組み換え、ゲノム編集、核汚染物質の不法投棄、乱開発などで悲鳴をあげつつある大地の声は笑顔だけではすまされないまでになりつつある。 21世紀の地蔵は、もっと現代人のすさんだ心に直接訴えかける造形、ときには怒りの造型があってもよいように思える。ちまたの地蔵さまに飽き飽きしていたのでこの年の暮れは久々にニューウェイブ地蔵に出会ってワクワクしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年12月23日 08時57分52秒
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