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カテゴリ:きのこと発酵文化「月のしずく」
今年からは、スマホを用いた撮影にもなれなくてはと思い立ち、微妙に手振れ図像も混じるがしばらくはご容赦。
新春のうららかなひと日、篠山市油井のバートレスキュー隊のほおじろ亭に招かれ、ぼたん鍋の宴をもうけた。 その前に折角の機会と、疫病神の素戔嗚尊を祭神とする酒垂神社と、篠山郊外の文保寺に詣で、白鬚岳と秦氏に深い縁のある味間集落をたずねた。 見事な造りの本殿の頭上には、大江山の鬼以上に凄い面相の疫病の権化が参詣者を睥睨している。 致死率、数パーセントのコロナごときで破防法以上に危険な法案の特措法を易々と口にし、どさくさにまぎれて押し通そうとする我が国政府首脳陣の無能さに驚き、憤りつつも、心しずかに朱沙の王に祈りを捧げた。 我が国の宗教人は神社仏閣というものが疫病鎮静化が本来の役割であったことをもっと自覚し、せめて特措法制定などという愚行には、もっと積極的に反対しなければ駄目だ。 閑話休題。本殿の裏手には神事の際に用いる御神水の井戸が。 文保寺はかってここで紹介した白髪岳の麓にあり、ここからは味間(あじま)集落が一望できる。四天王寺の楽人や法隆寺の楽人らの祖先である味間之(みまし)に由来するもので、篠山市街地からこちらへ移住させられたと思われる。現在はこの地の気候を利用した味間茶の産地として有名である。 白鬚岳の山影となる文保寺は、寒気もひときわ厳しく氷の世界であった。ここでほおじろ亭・亭主から鳥たちの世界の素敵な話を交えながらの散策で 小春のひとときを満喫した。 白鬚岳から流れ出る谷川もこのように氷柱が立っている。 寺苑のまわりにはミツマタが植えられそのつぼみが春を待ち望んでいた。威風堂々たる文保寺本堂。 手水場も凍結いちぢるしい。 文保寺、本堂脇には法道上人の供養塔が置かれており、此の地の修験が役小角とは別系統の西国修験であることを示していた。 ほおじろ亭亭主は旧年中にこの地を訪ねたらしくその折に見つけた植木につくられた小鳥の巣を教えてくれた。 本堂下方には二村神社が。こちらも格式の高い神社のようだ。 麒麟が来るの大河ドラマで明智ゆかりの地として最近は訪れる人も多いと聞く。 一同、疫病退散祈願と神々しい春の日を全身にまとって、油井のほおじろ亭へ戻り、此の地で孤塁を護るほおじろ亭主の優雅な生活とバードレスキューのここでのさまざまな事業形態をつぶさに見学したのち、イノシシ鍋と相成った。 きのこ好きのために野菜のほかにきのこを豊富に準備してくれていて全員にっこり。あっという間にきのこはそれぞれの胃の腑に。 酒は、伏見の女酒・玉の光と鳴門の松浦酒造謹製の生原酒。新年早々、まさにこの一年の弥栄(いやさか)を祈って、真密状態の薬喰いを粛々と斎行。 そして、星明かりのみの真っ暗な冬田の道を「あれがオリオン、天狼はまだ山の端に隠れています」などと冬の星座を楽しみながら駅へと向かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年01月12日 12時58分13秒
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