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カテゴリ:マダラーノフの独り言
ホロスコープ(占星術)は、あらゆる占いのベースを成すものだ。個々人の産み落された固有時をもとにその瞬間の星宿に配置し、宿命ともいえるその個々人の人生行路を予言していくものだ。それとて、知ったところでどうということはない。しかし、生きる不安は限りのないもので、知らないよりも知っていたほうが良いに決まっている。それを私は「ひとつ星の下人生論」と呼んでいる。 ヴォーグは、そんな生きとし生けるものの不安の時代を象徴するかのように星占いにとても力を入れてきた。 NYを中心に活躍する占星術師、スーザン・ミラーを中心に、日本版では鏡リュウジ、しいたけ.さん、中園みほ.さんを加えて、そのホロスコープを参照し、自身の明日への示唆を得ようとする読者それぞれの想像力をポジティヴなものとするべく提言をしていて気持ちがいい。 一般論の占いはほとんど当たることはないが、当たる当たらないよりも、人をして「とりあえずまあ、もうしばらく生きてみるか」と思わせる以上の意味はない。そんな意味でもヴォーグのそれは素晴らしい。 正月に発売されるヴォーグ2月号はそのホロスコープのオンパレードだ。かっては毎月購入していたが、最近は書店でいつもパラパラとひもとくだけなのだか、今回は買ってしまった。 それは、リアン・ヴァン・ロンパイエというアイコンを起用してピュア・ホワイトを基調とするスタイルで南イタリアの風景の中で撮影したものに接したからだ。 このモデルは私の好みからはほど遠いタイプのアイコンなのだが、 Photographed by LUIGI & IANGO Styled by ANNA DELLO RUSSO の 「RIANNE」にはとても新鮮なものを感じて思わず魅入ってしまい、欲しいと思ったのだ。 絵になるところが皆目なく、身体美とはまったく無縁な私にとって、女性美に対するあこがれは人一倍強いようで、こうしたものにはたちまち反応してしまう。 とりわけケンゾー・パリの養蜂家の防護服のヘッドピースに想を得たとされるヌードフォトは最高。久しぶりに素晴らしいヌード写真に触れた想いがして買い求めてきた。大写しにしたいところだが無断掲載につき、じっくりと見たい向きはぜひ書店でどうぞ。 明日からはまた「月のしずく」と連動した「きのこ目の日本史」に戻るが 本日は、これを以ってカビ臭い私のブログを訪ねてくれる人たちへのお年玉としたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年01月19日 14時30分00秒
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