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カテゴリ:ヘテロソフィア・アート
JR立花駅南のスペース○○で、去年の新春の「80馬力展」に引き続き「80+1馬力展」が開かれた。 澤山輝彦さんといえば川西自然教室の方ならご存知であろうが、「月のしずく」の茶々タイムで面白いエッセーを寄せてくれている茶町一郎さんである。 コロナ禍の新らしい年のはじまりに、猿沢恵子さんが暗い街の風景にアクセントをつけるべく、スペース○○の開かずの扉に牛さんの作品を飾っているのが印象的だった。 本展では、白とブルーを基調にした画伯のテーマ作品が迎えてくれる。 今回うれしかったのは、展示スペースに限りあるため、未公開作品の数々をポートフォリオの形で(右机上)並べてくれていたこと。私もその中のひとつを買い求めてきた。 日本画の抽象画に絞ってもううん十年になると思うが、近年軽みを増してとみに明るい画調になってきた。うれしい傾向である。 川西きのこクラブで見つけたカワラタケの丸太や新居近くの公園で見つけたマンネンタケも画伯にかかれば、こんな風にお色直しをして登場。こんな遊び心を忘れないも画伯の展覧会の楽しみである。 今回、画伯の新機軸と思われる枯淡そのものの画調の作品(上)がこれ。 そして私が今回とりわけ心惹かれたのは、この地衣類のようなテクスチャーの作品だ。昨年の椿﨑和生さんの個展でもさまざまな樹木の木肌を作品化したものに心魅かれたが、こちらは菌類の世界へ大きく踏み込んでいる。 画伯にかかれば段ボールもこんな青銅器のような質感に生まれ変わる。 かくして自粛・萎縮で明け暮れた列島は、チューペットの歳も暮れ、丑年の2021年なんとか明けました。 見渡せば花も紅葉のなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ 定家 身辺、はらりはらりと先立つ人のみ多くで気が付けば定家の詠んだ歌そのままの世界に取り残された感ですが、五指にも満たぬ友と近江の酒・龍門を酌み交わしながら生涯現役をなんとか貫く決意を再確認したことでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年01月23日 18時24分59秒
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