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カテゴリ:きのこと発酵文化「月のしずく」
茨木北部の隠れキリシタンの里の旅を終えた私の元に、天下布武の信長のお膝元・尾張の茶留さんより玉章の便りが届いた。数年前にお父さんを亡くし失意の底にあった彼から、コロナ禍の陣中見舞いを兼ねて打診した私の便りへの返信である。 なんともうれしいことに彼は、筆を折ることなく営々と創作活動を続けて来られた由の内容と近作が同封されていた。「茶留さん健在なり」この事実は私を驚喜させた。 岩里藁人(いわさとわらじん)こと茶留たかふみのセルフポートレート 「月のしずく」は今春より新たな胎動を始めてきたが、いよいよこれで春爛漫。いよいよ2025年よりはじまるきのこ暦第五期8年へ向けて満を持して旅立つことができそうだ。 写真はかくれキリシタンの里でみとめた春告げ花のサンシュユの花盛りの図。この春は、コギャル文化で特殊化進化の袋小路から脱しはじめたきのこ世界がふたたび足踏み状態となりはじめた現在、その精神的支柱となるべき思想を提示し、一般化進化への更なる道筋を準備すべく「月のしずく」33号よりスタートが切れる。 『月のしずく』の大きな目的は、微生物学の進展によってようやくきのこという不思議な存在の意味が明らかになってきた21世紀の現在、巨大微生物・きのこに軸足をおいてルネッサンス以来乖離してきた科学世界と芸術世界の間に透明な、しかし堅固な橋を架けること。 それはまさに、アンドルー・ワイル氏が提唱してきた『太陽と月の結婚』なのである。太陽系世界と表裏一体を成す影の世界=月星系世界との抱擁(すなわちバランス回復)への唯一の道筋なのだ。 『月のしずく』が、きのこなのにきのこがかくし味でしかない不思議な冊子の存在意味もここにある。この30数年という(人間にとっては長すぎる)時空を旅は道連れと、ともに歩んできた少数の人達といよいよ自覚的に歩み始めることが出来そうでうれしいかぎりである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年03月17日 13時59分52秒
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