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カテゴリ:マダラーノフの独り言
昨日はもう彼岸の入り。20日の春分の日へのプレリュートということだ。この1週間は私にとって一番自由な日々。私の関心事の30冊ほどの本を積み上げて、パラパラとめくり、気の向くところを拾い読みして過ごす贅沢な日々なのだ。こうして頭の中をいったんグチャグチャにすることでシェイプ・アップならぬシェイク・アップをする。そうするとスパークしたり泡が生じたりで思いがけぬ名案が生まれることもある。 まず、シベリア抑留者のこと。20歳の頃手に汗握りしめながら読んだ石原吉郎を再読し、そのふたたびの興奮をどこに着地するか。次に物部氏。古代王権にとって雄族の物部に内・外、敵・味方があること。史書では、そんな王家に従わぬ者を光り輝くもの、騒ぎ立ててやまないものとし、邪神として記述されていること。シイノトモシビタケやうるさい蝿の翅音はさしずめ正邪でいえば邪に属すること。佐伯氏の空海はさしずめ奇妙な言語(異国語)を発する異族の民の生まれであった。世の東西を問わず、光りものや、わけのわからぬ言語を発する者は危険視されてきた。その際たるものが金星、ジャスパーのようだ。堕天使ジャスパー、我が国では天津香香背男、物部の天都赤星、天津赤星など、星神の類がそうである。さらに、きのこの図像的な意味。こちらはそのすべてにリンクしていて広範かつ甚大すぎてつかみどころがない。 目下、このシベリア抑留者、古代氏族の物部、そしてきのこの原理的な解釈といった3つの課題をすべて宙づりにして、山積みした書物をアコーディオンを爪弾くようにとりとめもなくパラパラめくっているのみの日々が続く。これがなんともいえず楽しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年03月18日 13時55分28秒
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