夢みるきのこ
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つちだともこ作品 大阪北の白梅町で開かれているG.ビー玉のグループ展の最終日にすべり込みで間に合った。オーナーの上山榮子さんと親しい国内外のアーティスト10名のグループ展である。 山田よしこ作品 右、壁面手前の4点 今回のグループ展でも、刺激的な作品を生み出し続けている作家と出会った。その一人は、つちだともこさん。さらに一人は、山田よしこさんだ。 おなじみミズタニカエコさんの作品 今回の作品は、ビー玉のウエブ・ページで近日、全点公開されるのでまたじっくりと見て欲しい。 上山榮子さんのこれまでのミニ本の数々 個々の作品の撮影を控えたのは、このギャラリーのアーティストとギャラリー会員をつなぐツールとして、オーナーの上山榮子さんがミニ本作家で、この作家たちの出展作品に詩や言葉をギャラリー参加者から公募していて、いわば視聴者参加番組のような試みをしていることだ。これは素敵な試みで、ギャラリー訪問者は、作家さんを応援することと併せて、その感激の残り香をてのひら大の世界で繰り返し味わうことができる。なんとなれば、うさぎ小屋暮らしの我々にとっては、気に入った絵画作品を飾るには、壁面にかぎりがあり、昨今のようなアート展目白押しの状況では、欲しくても見合わせることが多いからだ。 ミズタニカエコ作品のモスラ 地中海沿岸の国々では貶められた大地母神・メデューサの伝承から邪視よけの目玉が重宝されてきたが、私には彼女の眼球を多用した作品には、そんな無意識が働いているのではと、これまで興味深く眺めてきた。 私は、制度や体系化を拒むアートや文学や音楽に、飽くなき欲望の追求や知の体系で自縄自縛になるしかない科学一辺倒の人類誌にガス抜きの機会を与え、バランスを回復するものとして注目してきた。 21世紀は、科学と芸術がふたたびそのかたくななまでの優越感をかなぐり捨ててしっかりと手を取り合う必要がある。無用の用たる芸術や人々の切実なしかし、叶うことのない祈りこそが、加速し暴走をし始めた地球をスローダウンする唯一の力になると信じ、その象徴としての「きのこを意表を突く手段でメジャーに」する活動を続けてきた。 なんとなれば、人間の脳の働きや細胞のひとつひとつの働きの90%以上は科学や医学の発展にも拘わらず未知のままだからだ。その未知の部分、無意識の領域に対して祈り、表現することは敬虔で自然な宗教意識に基づくもので、一見無用に見えても、もっとも人間的な何かに直結していると考えてきた。「キノコをメジャーに」21世紀の地球に対して、私の贈る言葉はこの一言につきる。
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