夢みるきのこ
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月一度の農村部巡回は埃っぽい桜の季節に黄沙が重なり、晴れにもかかわらずどんよりとした一日であった。しかし、すこぶる快調に要件を済ませて、Hさんが羽束山奥の桃源郷で手掛ける「実なる」の営業日であることを思い出し再訪問した。 施設前の藪化した孟宗林を間伐作業を終え、今日が初ふるまいだというサイフォンコーヒーとベーグル菓子をふるまっていただいた。 H氏を慕って集まってきた若者たちが間伐材の処理を終え、孟宗を燃やし終えたところだったので、ロシア語書籍輸入の仕事に携わってきたというH氏とも初めてゆっくりと話ができた。前回訪ねた折の竹やぶもこの通り間引かれて綺麗になっていた。 この竹林の向うの茅葺の民家は老朽化著しく使用に耐えないと聞く。 ここが使えると面白いのだが、梁も茅葺き屋根も腐りはて、崩壊に瀕していて難しいとH氏の片腕のKさんが語ってくれた。 神社庁の要請で、今年の昭和の日の大戦殉難北方異民族慰霊第46年大祭も去年に引き続き祭典は自粛、自由参拝にしてほしいと電話連絡があった。 それぞれの春は黄沙と花埃とともに記憶の底に沈んでいき、まもなく新緑の季節に突入する。 誰にも、何処にも、届かぬ祈りを祈り続けることの意味を巨大微生物きのこを通して伝える小誌「月のしずく」の役割は益々かけがえのないものとなりつつある。 去年書写山で久々に出会ったムラサキカスリタケ 今春からは半歩踏み込んで、更に新たな試みを始めたいと思っている。 微細生物の夢の形・きのこ。それを創り上げるその数百兆分の1の細胞に等しい私たちにとって、良くも悪しくも祈りにかわるべきものは何もない。その祈りの力を信じて命の限りあがきつづけることに生きるという意味を見出だしていきたい。
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