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カテゴリ:マダラーノフの独り言
百日紅 Lagerstroemia indica が咲き始めた。何となく華やいだ気持ちにさせられる花木だ。幹がツルツルして取り付くシマのないところから和名はさるすべりと名づけられたそうだ。漢字表記は、花期の長いことから。
しかし、今日の話はさるすべりではなく夾竹桃。 私からすれば、百日紅よりも 夾竹桃 Nerium oleander の方がはるかに花期は長いように思える。神戸は港町なので、海浜地区には決まってこの花が植えられてきた。桜のさかりが過ぎようとする頃から秋の終わりまでずっと咲き続ける。 今日は朝から仕事で大阪の北港あたりに出かけたが、毎週眺めているこのキョウチクトウの茂みは、一年の内の三季この感じのまま推移しているように思えて、改めてご苦労さんと声をかけてきた。 昔、関東の方で実際にあったことだが、ボーイスカウトの親子きのこ観察会のあときのこ鍋を囲んだところ、その直後から多数の中毒者が出た。 きのこ講師は毒キノコなんてなかったし訳がわからなかったが、方々に平謝りに謝ったが、面目まるつぶれだったらしい。ところが保健所が調べたところ、中毒はきのこ毒ではなく、夾竹桃の毒成分だったらしい。青年のガイドたちが、ワイルドさを演出するため、箸を手作りにしたのだが、その材料に夾竹桃を用いたことからこの事故が起こったそうだ。 葉にも枝にもかなりきつい毒成分が充満しているらしいが、何故か民家や工場敷地の日よけ植物として用いられている。身近にある危険とまではいかないが、夏の盛りに咲き誇る夾竹桃、気をつけましょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年07月31日 21時19分27秒
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