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カテゴリ:マダラーノフの独り言
21世紀に入ってコギャル文化のきのこが登場。そのさきがけは90年代から始まった日大の「珍しいきのこ舞踊団」でした。私はこの流れに注目してきましたので、何度かMOOK『きのこ』でも取り上げました。このコギャル文化のおかげできのこ世界はきもい存在から可愛い存在へと一挙に転じました。ただこのコギャルたちの限界は、図鑑の中のきのこ採集に終わっていること。各地のきのこ同好会もまだまだ彼女たちをすくい上げきのこ世界の奥へといざなう役割を果たしているとはいえません。その原因のひとつが、それぞれきのこに目が点になってしまっていることがあげられます。したがってコギャルたちの好みに合致したきのこ、すなわち可愛いきのこ図像だけで限られてしまうのです。
ジャズスタンダードナンバーに "I only have eyes for you"がありますが、邦題の「あなたしかみえない」状態できのこ界はずっと推移しているのが問題なのです。「きのこしかみえない」というのは本来美徳なのですが、それはあくまで個人の心の中にしまっておく矜持の問題。それができないのがきのこおたくの限界でもあります。それはやがて、きのこしか見ない自分のかたくなさの前で足踏み時状態におちいってしまいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年08月25日 09時39分47秒
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