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カテゴリ:マダラーノフの独り言
この長雨に気がかりだった兵庫県神戸護国神社の北方異民族慰霊碑を訪ねてきた。飛来して根づいた闖入者が散見できたが、荒廃とはいささか異なる風景なのでしばらくはここで憩ってもらおうと観念して、黙祷するだけにとどめて帰ってきた。 今回の訪問は、以前、東京の町田市より慰霊祭に駆けつけてくれた斎藤充功さんが、20年余りの歳月を賭して取材を重ねてきた中野学校の総括本を『陸軍中野学校全史』(論創社)として上梓し、ご献本いただいたその報告も兼ねていた。取材を受けたときの談話も樺太特務機関長時代の父の記事の中に挿入され、傘寿を迎えた氏の執筆活動の折り返し点にふさわしい内容となっていた。 ノンフィクション作家としてすでに51冊の著書を世に出してきた斎藤氏は益々意気旺んで今後の活躍が大いに期待できるが、氏のお蔭で国家の捨て石となって忘却の海に葬り去られていったいのちの数々がこうして蘇り続けてきたことは何物にもかえがたい。 長雨の影響で植えた覚えのない思いがけない闖入者がちらほら。 サクラの落枝には ヒイロタケが顔をのぞかせていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年08月27日 09時23分40秒
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