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夢みるきのこ

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2021年09月22日
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         いよいよ月の光に誘われてきのこの山が・・・ 写真はクリタケ
  昨夜は、暮れてからも月の気配はすこしもなかったので、読書に耽っていた。ところが深夜0時を過ぎたころから妙に窓外が明るくなってきたのでベランダへ出てみると、天心にまどか月がかかっていた。晩年の白楽天を読んでいたが丁度きりのよいところだったので、アイリッシュを少し垂らして珈琲をいれてしばし月と語り合った。
 それから『法華経』の常不軽菩薩の章をノートに取りながら3時まで読書して床に入った。
 法華経は形骸化して久しい大乗仏教を
釈迦本来の教えに帰れと呼びかけて出来上がった原点復帰運動の書である。東洋のガラパゴスといわれる日本の宗教文化思想の核心部分がここにはある。
 西洋の実存哲学と東洋の仏教は、ともに人間の<個>というものに焦点を当てた哲学であるが、サルトルが『想像力の問題』から『方法の問題』へと著書を重ねマルクス主義に接近していったのと同様に、般若経群から維摩経、法華経へと展開する中で、アジアの人たちが利他ということに目覚め、社会構造へとはじめて目を向けた画期的な経典だと私はとらえている。
さらに法華経は、その利他行すなわち菩薩行とはどんなものか、そしてその実践とはどうあるべきかを具体的に説いた内容的にも思想的にも仏教の根本経典だと私は捉えており、折に触れひもといてきた。
ここから宮澤賢治のデクノボウ思想が生まれてきたし、浄土系の妙好人思想も育まれてきた。そのモデルが常不軽菩薩(じょうふぎょうぼさつ)であると私は考えている。そして、それこそが私の目指す究極の人間像でもある。
 月のしずく36号の「きのこのイコノロジー」では、きのこと法華経をテーマに語りたいと思っている。






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最終更新日  2021年09月22日 16時19分27秒
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