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カテゴリ:きのこ地蔵
今年はイッポンシメジの当たり年だ。今はとんと出会わなくなった有馬富士公園のはずれのかってのデートスポット(ヒノキ林)をたずねてみた。Mくんがかっての場所とは正反対のところで貧弱なソライロタケを1もと見つけたという。たちまち見つかった。通常見かける1/2ほどの可憐なソライロタケが1本だけ見つかった。小さいながら精一杯おしゃれをした立ち姿に感動した。この傘の表面のテクスチャーが独特である。 ソライロタケ Rhodophyllus virescens 三角帽子のオシャレなきのこで一度見たら忘れられないきのこのひとつである。自然界でこんな人工的な色彩をまとうきのこも珍しい。ラテン名のロドフィルスはロト(赤い)フィルス(ヒダ)で、ロスチャイルドの欧語読みのロート・シルス(赤い盾)のロトである。イッポンシメジの仲間はすべて胞子はローズ色を呈することからの命名である。ヴィレスケンスは緑変するという意味だ。まさにその通りのきのこである。 イッポンシメジの仲間はこうしてポツリと森の中で孤独な生活を楽しんでいる。基部に連なる菌糸までがソライロをしているのがなんともいじらしい。今年はこの仲間のアカイボ、キイボ、シロイボカサタケにはムックの旅ごとに出会ったがソライロタケは2度目だ。まもなく彼らの季節も終わる。 日を置いて再会のためと周囲をくまなく探すために訪れたが、この1もとのみで、あれから大きくなることもなくそのままの背丈で傘の周縁から黄緑色に変化(緑変)をはじめていた。 ナナマツの森では出会うことはなかったので、一息いれるために掲載。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月29日 11時02分19秒
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