|
カテゴリ:きのこと発酵文化「月のしずく」
このところ避けていた書店を列車を待つ間ちょっとだけのぞいたら、またまた見過ごしにはできない新刊書が目に入ってしまった。 仏教思想に造詣の深い末木文美士(すえきふみひこ)さんの『死者と霊性の哲学』である。私の中では、宗教文化の中でもとりわけ重要な仏教の「空」理論を究明した般若経群とキリスト教世界の共通のルーツを探る手掛かりができたところだったので、あわてて買い求め、徹夜覚悟で一晩で読み切った。とても示唆に富んだ新しい文明論ともいうべき意見が随所にちりばめられており、興奮してしまった。スピリチュアルに通じる霊性という言葉にはどうしてもひっかかりがあるのは致し方ないとしても私の偏見はさておき末木流の鋭い所信表明であった。 次号の「月のしずく」で、この作家(冒頭作品のアーティスト)の紹介をするつもりだが、その折に詳しく述べたい。とにかく今年は年頭から狂ったように読書を重ねていて、貧乏学生時代に舞い戻った感すらある。多方面に触手を伸ばしてきたことが一挙につながってショートしはじめたからだ。 頭の中はパニック状態だが、明日農村部を一巡りする用事ができたので、頭を冷やしてこようと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年01月30日 20時30分35秒
コメント(0) | コメントを書く
[きのこと発酵文化「月のしずく」] カテゴリの最新記事
|