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2022年02月27日
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  ロシア軍のキエフ侵攻のニュースを見定めてから月1度の農村部への広報配布の仕事に出かけたが、食品会社の門前で朝の光の中で死んでいる相思鳥(写真)に出会った。
 私はこの鳥が中国から輸入されはじめた頃、小鳥屋さんから勧められて何度か飼ったことがあった。
容姿と鳴き声の美しさに、そのころたまたま訪ねた京都の泉湧寺という寺の楊貴妃観音が思い出され魅了されてしまった。
 ラテンを​Leiothrix lutea​
  ​といい、とても美しい。ところが川西きのこクラブの井上道博さんからこの鳥が近年、侵略的外来種に指定されたと聞いて驚いた。
 侵略的という言葉にいよいよファイナルステージに自ら突入したプーチンを思い浮かべた。今回の彼を見ていると、コルシカ島の貧乏貴族の子息として生まれフランス革命で島を追われブルジョア革命で皇帝に成りあがったナポレオン・ボナパルトをそのままなぞっているように見えた。
 ウクライナ、とりわけキエフは、ロシア​国家のルーツともいうべき地で彼の名前もそれに由来するウラジーミル公国、キエフ公国から始まってロシア帝国を作り上げ、ソビエト政権がそれをそのまま受け継いだ。ペレストロイカの時に分離独立をしたウクライナは、国論を二つに割りながらもじりじりと西側に接近していった。このウクライナの動きに平静でいられないのは新しいロシアのプーチンの側近たちである。彼らはかっての大ロシア主義の復権を目指しすでにクリミア併合でその味を占めている。この大ロシア主義のへそに当たるキエフを首都に戴くウクライナは、ロシアと不可分一体だというのはわからないでもないが、大国による覇権主義を大ロシア主義復活という大義で押し通し始めたロシアは、台湾をにらむ中国に悪しき中華思想を肯定させる良き先鞭をつけることにもなり、いよいよ世界中が二つに割れて力で戦う時代の先駆けとなってしまった。最悪の事態に国際社会という有名無実の言葉が虚しく空転しているのが今日あきらかになった。
 離れ離れになったつがいが呼び交わす声が美しい相思鳥の死。戦禍から遠い世界の片隅での小鳥の死にしかすぎないが、それはむき出しの憎悪だけが支配する世界に明日はないということをあらためて訴えているように私には思える。日本とて例外ではない暴虐の嵐にどう対処するか、今こそ考えるべき時であろう。





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最終更新日  2022年02月27日 18時04分03秒
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