昨日、今日は読書三昧のつもりであったが、つい仏心を起こして、せっかくだから連休中にと思って慰霊祭の礼状と夜の顔不思議な俳句会の3月号の報告130通余りを作成、封入、発送作業に朝から着手して結局、今(午後5時前)までかかってしまった。
かくして私の貴重なGWの最終日は、またしても発送・発送で終わってしまった。かわいそうな🍄ちゃん。
しかし。楽しみもあった。並行して3本の書物を読み進めているが、いずれもスリリングで読み始めるとやめられない、止まらないでかっぱえびせん状態。
とりわけ、精神年齢ではまだ思春期の16~17歳あたりをうろうろしている私にとっては、個人と国家の問題をインタースコア方式で読み解く松岡正剛の著書は貴重である。すでに1冊読んでしまったが、このインタースコアというのが、私のきのこ目の学習法(さまざまな地下の暗流を、きのこという指標で関連付けあぶり出す手法)をより複雑、かつ大人視線にしたもので凄い。感動してしまった。
<18歳から考える>なんて触れ込みも、まさに私のために書いてくれた本みたい。あと1冊読めば晴れて18歳になれそう。頭と体はまもなくの22日に晴れて後期高齢者の仲間入りでガタガタですが…。
戦後の日本の学問的・技術的権威は垂直的思考以外はすべて好事家(ディレッタント)の所作として蔑まれてきた。そんな好事家の水平的思考の手法をアカデミーの世界とは無縁に掘り下げ編集工学として大成させた力量には頭がさがる。その実践編が本書や『とばしよみ日本史 ニッポンとにっぽん』だ。
戦後のこうした我が国の<思想の科学の方法化>は、7~80年代までは早稲田大学出身者で占められていた。早稲田大学は、異端に通じる学問世界を正統とは無縁にまったくユニークな手法で大成させた人物がわんさかいた。正剛もその一人であると最近わかったことである。