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2022年06月08日
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 不思議な書画展に行ってきた。瓢吉庵油坊主こと神尾博子さんの久々の個展である。それは、JR立花駅南すぐのスペース○○で開かれている。

 ここのもうひとつの愉しみはギャラリーの外壁に月替わりでアート作品が展示されること。今回は坂本伸さんの銀河にまつわる作品が飾られていた。

​ 油坊主さんは、ここ数年ずっと『般若心経』の写経を続けておられると聞いていたが、その書写の仕事も一千回を越えると見えてくるものがあるという。その答えの一部が今回の個展となった。
 近年、菌類世界の研究やアートに圧倒的に欠けているものが言葉であると思い至りあれこれ想を巡らせていた私にとって、今回の書画展はとても刺激的であった。
 アートの中でも家元制度の導入が容易な書画というのは、画商の投機の好対象とされ、漢字文化圏独特の権威主義が大手を振って歩き回る世界である。そんな書の世界は私のアート観からは最も遠く、あまり近づきたくないという気持ちがいつも先行してしまう。しかし、そんな世界とはまったく別に書くという行為そのものを自由に楽しでいるのが、この印泥そのものを号にしたかのような印章作家の油坊主さんである。瓢吉庵といい、この雅号には、権威主義一点張りの書の世界に対するいささかの抵抗すら感取されると私は常々思ってきた。
 私の印象は明日以降にして、まずはざっと作品をお披露目する。


 心経のバリアント。

 心経バリアント。

 心経の文字を封じた円相。会場には大小さまざまな円相が飾られていた。
 円相のつらなり。私には奈良町あたりをぶらつくとよく見かける庚申さんの赤い三猿を思い出させるものだった。

 綴り本の形で丹念に畳み込まれモニュメントを成す文字たち。






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最終更新日  2022年06月08日 08時43分39秒
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