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カテゴリ:ヘテロソフィア・アート
モリン児さんのプロデュースになる「沼とカエル ときどき キノコ」展を箕面のコンテンポラリーアートギャラリー Zoneに覗いてきた。
子供の頃に欲しかったゲロゲロと鳴くヒキガエルの民芸品が展示されていたので買い求めたが後でオーナーの中谷さんからモリン児さんの作品だと教えてもらった。よく乾燥させた材で作られたヒキガエル作品に彩色したもので、口にくわえた棒で背中のギザギザをなでるとゲロゲロ鳴きたててくれるので、童心に戻って楽しんでいる。 たねいねりえこさんも出展していて、こちらは吉野熊野国立公園で出会ったシロオニタケの森を再現した作品がきのこの乾燥標本とともに所せましと並んでいた。たねいねさんは、きのこ女子にはめずらしく観念の所産ではなくきのこ観察に基づいたアート作品を目指す数少ない作家で注目している。 オオセミタケの標本(たねいねリエコ蔵) カメムシタケ ツチグリの標本(同じくたねいね 蔵) こちらはきのこ好きのカエル造形作家 フルタミチエさんの作品。 フルタミチエさんの作品 オカジマヨシコ作品 会場でばったり鉢合わせしたカエコ、ナオミ両名と話して、モリン児さんはつい先頃みまかった物部先生の教え子だったこと、お二人とは高校の同窓だとも知った。昨今の沼ブームは、沼→はまる→おたくとの単純な語呂合わせからマスコミでもてはやされているが、モリン児さんはそれを逆手にとって沼、カエル、そしてキノコつながりの生物由来のアートのトレンド作りの意図があったようである。 今回私はモリン児さんと会うために訪ねたのだが、すれ違いで会えずじまいに終わった。しかし会場を訪れて深い縁を感じたので、いずれ機が熟せばおのずとつながるであろう。 「月のしずく」をモリン児さんとZONEの中谷オーナーとフルタさんに差し上げてギャラリーを後にした。 ひめやかではあったがポストコロナの息吹きに触れたアート展であった。多情多産なカエルのように、すきま生物のキノコのように、モリン児さんの今後のご健闘を祈っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年08月04日 17時28分34秒
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